C++test2022.2の新機能・改善点
※製品名称を2022年11月に「C/C++test」に変更をしています。サイトでは旧名称「C++test」の箇所があります。
MISRA C:2012 Amendment 3に完全対応、ドラフト版MISRA C++: 202xに先行対応
C++test 2022.2のバージョンアップで、MISRA C: 2012 Technical Corrigendum 2 および Amendment 3に「完全対応」しました。コンプライアンスレポートの作成機能も、新しいMISRA C:2012 Amendment 3で追加・更新されたルールに沿ってアップデートしています。また、C++コーディング標準の新版となるMISRA C++: 202x(ドラフト版)の一部を先行対応しました。これにより、MISRA C++: 202xの一部のルールについて、一般公開前にC++言語を用いた開発に適用することが可能になりました。
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詳細につきましては、以下をご確認ください。
【C++test 2022.2の新機能・改善点】 【Parasoft DTP 2022.2 の新機能・改善点】
MISRA C:2012 Technical Corrigendum 2 および Amendment 3に完全対応
C言語向けガイドラインMISRA C: 2012における問題の修正と明確化を目的とした文書であるMISRA C: 2012 Technical Corrigendum 2(2022/03発行)と 、C11とC18の言語拡張をカバーするように大幅に改定されたMISRA C: 2012 Amendment 3(2022/10発行)に「完全対応」しました。
これらのガイドライン更新と既存ルール精度改善も含め、MISRA C: 2012に対するルールだけで、39個のルールの追加、65個のルールの更新がされました。
MISRA C++: 202xに先行対応
Parasoft社はMISRAコンソーシアムのメンバーとして、ドラフト版のルールを公開する許可を得て、 MISRA C++: 202xの一部を先行してC++testに実装しました。これにより、MISRA C++: 202xの一部のルールについて、一般公開前にC++言語を用いた開発に適用することが可能になりました。
モダン開発ワークフローへのシームレスなツール統合
C++testはかねてよりCI/CDプラットフォームへの統合が可能でしたが、このたびのバージョンアップでは、近年組み込み業界で注目を集めているモダン開発ワークフローにおいて、C++testをより簡単に、かつシームレスに統合できるよう、GitHubおよびGitLab統合におけるマニュアルとパイプライン実装サンプルがアップデートされました。
プルリクエストをトリガーとした自動実行、開発者が埋め込んでしまった新たな違反のみの確認、自動品質ゲートによるマージリクエストのブロックなど、開発者がツールを意識せずに、バグをメインブランチに混入させないといった開発ワークフローを実現できます。

図1. GitHub 上でC++test の違反を確認
C++言語向け機能拡張および機能改善
静的解析においては、フロー解析エンジンを強化し、スマートポインタをより適切に追跡できるようになりました。また、C++17のconstexpr ifのサポートなどModern C++における静的解析の精度が向上しました。
(※1) GNU GCC、Clang C/C++、Visual Studioのみ

図1. 前バージョンと新バージョンC++test2022.2との差分イメージ
静的解析ルールの追加と新たなコンフィギュレーションの追加
セキュリティに対するアップデートとして、CWE Top 25およびOn the Cuspにおいて最新の2022版に対応しました。また、前バージョンではプレビューとしていたOWASP Top 10 2021が正式に搭載されました。SEI CERT C/C++に対しても精度向上を目的として合計100以上のルールが更新されました。C++test 2022.2では以下のビルトイン テストコンフィギュレーションが新規追加されています。
【C++test 2022.2で追加されたテストコンフィギュレーション】
- MISRA C++ 202x
- CWE Top 25 2022
- CWE Top 25 + on the Cusp 2022
また、C++test 2021.2からC++test 2022.2にかけて300個の静的解析ルールが追加され、合計4,562個のルールが搭載されました。
サポート環境の追加
以下のコンパイラが正式サポートに追加されました。
- GNU GCC 8.x for aarch64/ARM64 ※1
- GNU GCC 10.x (x86_64) ※4
- GNU GCC 10.x for aarch64/ARM64 ※1
- GNU GCC 11.x (x86_64) ※4
- GNU GCC 11.x for aarch64/ARM64 ※1
- GHS Compiler for PPC 2019.1
- GHS Compiler for PPC 2020.1
- Microsoft Visual C++ 14.3 ※2
- Microsoft Visual C++ 14.3 (x64) ※2
- Qualcomm Hexagon Clang 8.4 ※1
- Synopsys Metaware ARC 2020.06
- Tasking TriCore 4.2 ※4
- Tasking TriCore 6.3 ※3
Parasoft DTP 2022.2 の新機能・改善点
PostgreSQLデータベースのサポート
従来のMySQL、Oracleデータベースに加え、オープンソースのデータベースであるPostgreSQLがサポートに追加されました。Parasoft DTPを導入するにあたり、ご利用の環境でインストール可能なデータベースを選択してご利用いただけます。
スタンドアロン ライセンスサーバーのリリース
C++testの付属製品として、軽量モデルの「スタンドアロン ライセンスサーバー 2022.2」を新たにリリースしました。インストールウィザード(Windowsの場合)やインストールスクリプト(Linuxの場合)の実行ではなく、zip展開によるインストールが可能です。
Parasoft DTPとともに使用する場合、ライセンスサーバーはParasoft DTPに内蔵されるライセンスサーバーを利用できます。ライセンスサーバーのみの用途においては、軽量なスタンドアロン ライセンスサーバーでライセンス管理をできるようになりました。
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