テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:由利孝、以下「テクマトリックス」)は、米国Parasoft Corporation(本社:米国カリフォルニア州、最高経営責任者:Elizabeth Kolawa、以下「Parasoft社」)が開発したC言語/C++言語対応テストツール「C++test 2020.2」の販売を2021年1月27日より開始します。
C++testは静的解析(コーディング規約チェック/フロー解析)、単体テスト、カバレッジ計測、実行時メモリエラー機能などを搭載したC言語/C++言語対応オールインワンテストツールです。車載機器、産業機器、医療機器、OA機器といった組み込みソフトウェアの開発や、ミドルウェアの開発、Windows/Linuxアプリケーションの開発など、さまざまな現場で利用されています。 開発工程にC++testによる静的解析、単体テストを組み込むことにより、テストの効率化とソースコードの品質向上が期待できます。
このたびのバージョンアップでは、C++testの静的解析と動的解析にそれぞれ強力なサポート機能が追加されました。静的解析では、検出された違反に対して、修正するべきかどうかの予測を行うAIサポート機能が追加されました。これにより、人による仕分け作業が軽減され、違反の確認・修正のプロセスが効率化されます。また、動的解析では、ソースコードの任意の行に対するワンステップの操作で、その行のカバレッジを満たすのに必要なテストのパラメーターや事前条件を把握できるカバレッジアドバイザー機能が追加されました。この機能により、ユーザーのテストに掛かる時間や労力を大幅に削減できるようになります。
また、C言語向けガイドラインMISRA C:2012 Amendment 2に「完全対応」しました。前バージョンでMISRA C:2012に完全対応していますが、今回のバージョンでMISRA C:2012の改訂版であるMISRA C:2012 Amendment 2にも完全対応しました。また前バージョンにて対応を大幅に強化したAUTOSAR C++14 Coding Guidelineについても、さらなる網羅率の向上と解析の精度改善が行われました。
言語対応としては、C++17とC++20に対応しました。ここ数年で急速に進化が進んでいるC++言語の最新の規格をサポートします。大規模化、複雑化が進む車載ソフトウェアを始めとして、組み込みソフトウェアでも採用が進むC++言語での開発を支援します。
環境面では、Dockerコンテナへのインテグレーションが簡略化されました。Dockerを使って開発環境を共通化している現場では、開発環境に加えてテストツールを含むDockerイメージを用意しておくことで、開発者はテストツールの諸設定を行うことなく、すぐに静的解析・単体テストを実施できるようになります。また、軽量なエディタであり利用が拡大しているVisual Studio Codeにもプラグインできるようになりました。
テクマトリックスは、Parasoft社製品の国内総販売代理店として、ソフトウェア開発に携わるすべてのお客様の課題を解決する最適なツールとして、C++testの販売、マーケティング、ユーザーサポートなどの活動を強化してまいります。
ユーザーのみなさまへのご提供について
2021年1月27日において年間保守サービスをご契約いただいているC++testユーザー様には、「C++test 2020.2」バージョンアップ製品を、同じくParasoft DTPユーザー様には、「Parasoft DTP 2020.2」バージョンアップ製品を、それぞれ無償でご提供します。
インストールモジュールの入手方法ならびにライセンスに関しては、2021年1月27日もしくは28日にご登録ユーザー様にParasoft製品カスタマーセンターからメールでご案内します。