Lattix 2025.1.7の新機能・改善点

Python APIのサポートでデータ操作の自由度が拡大

Lattix Python APIが新たにサポートされました。これにより、Lattixのプロジェクトから直接データの追加や抽出が可能となりました。従来LDI(Lattix Data Import)モジュールを用いておこなっていた要素間のマッピングやGroovyスクリプトによる処理が、Pythonスクリプトで実施できるようになりました。その結果、Lattixの解析データに直接データの追加や抽出が可能となりました。

Python APIでできること
  • パーティションの取得、追加
  • タグの取得、追加
  • マニュアル依存関係の追加
  • ルールの取得、追加
  • 並び替え(パーティショニング)など

Python APIサポート対応
Python APIによるLattixの解析データの活用

リスク評価メトリクスの追加で構造複雑度に基づく欠陥予防が可能に

Sturtevant(*)の論文で説明されている手法を用いて計算された構造複雑度分類に基づくリスク評価メトリクスが追加されました。構造複雑度が高いファイル(core)は、低いファイル(peripheral)と比較し、バグ密度(リスクの高さ)が3.1倍になるという検証結果があります。リスクの高いファイルを検出し、構造複雑度を監視することで、ソフトウェア欠陥の予防につながります。
  • 本メトリクスでは、「Visibility Fan In」(VFI)と「Visibility Fan Out」(VFO)の2つの指標を用いています
  • VFI、VFOは、間接的な依存要素数も含めたFan-InおよびFan-Outの数を指します
  • VFI、VFOの値はLattixのアーキテクチャメトリクスを使用して算出しており、VFIはファイルごとの影響度平均に1を加えたもの、VFOはファイルごとの平均累積依存度として算出されます
  • 本メトリクスの値をもとに、以下の4つの領域に分類します
メトリクス値による4つの領域分類
メトリクス値による4つの領域分類 
  • 「構造複雑度分類タグを生成する」を実行すると、選択したサブシステム配下の要素がArchitecturalCategoriesタグのサブタグであるcore、peripheral、utility、controlの4つに自動的に分類されます。各タグから影響分析を行うことが可能です。
(*)参考文献:
Sturtevant, Daniel J., “System Design and the Cost of Architectural Complexity”, Massachusetts Institute of Technology, 2013.
dspace.mit.edu/handle/1721.1/79551

AUTOSAR/ARXMLやJama対応で複数ドメインのトレーサビリティを強化

AUTOSAR/ARXMLやJamaに対応したことで、要素間の依存関係を可視化するだけでなく、システム設計やシステムの構成情報、要件からモデルやコードに至るまでの複数ドメイン間の繋がりも確認できるようになりました。その結果、これまでのトレーサビリティにおけるLattixの活用範囲がさらに広がりました。

AUTOSAR/ARXMLモジュールのDSMイメージ図
AUTOSAR/ARXMLモジュールのDSMイメージ図

AUTOSAR/ARXMLモジュールでは、ARXMLファイルをロードし、DSMで下記のような要素間の依存関係を可視化します。
  • CAN-CLUSTER
  • AR Packages
  • CAN-FRAME
  • NM-CONFIG
  • ECU-INSTANCE
  • SW-BASE-TYPE など

その他、拡張・改善された機能

依存関係の種類の色の割り当て機能

DSMで依存関係の種類を色で表示できるようになり、各モジュールの依存関係の種類ごとに色の割り当ても変更可能になりました。さらに、プロジェクトのビューごとに個別の依存関係フィルター設定ができることで、依存関係の種類を視覚的に把握しやすくなりました。従来の数値表示に加えて色でも表示できるようになり、依存関係の確認がより直感的になりました。

DSMで依存関係の種類を色で表示
DSMで依存関係の種類を色で表示

タグ機能

タグ機能で、タグ付けされた要素の数を色付きの四角形で表示できるようになり、視覚的に確認できるようになりました。
設定ダイアログの「タグ付けされた要素の数を四角形で表示」オプションをオンにします。
(初期設定:オフ)
タグ付けされた要素の数を四角形で表示
タグ付けされた要素の数を四角形で表示

Lattix Webの拡張機能

適切にメモリを解放するように改善され、DSMの表示速度が向上しました。また、スナップショットの日付表示形式のオプションが追加され、時刻も日付と合わせて表示できるようになりました。
  • SHORT日付フォーマット (M/d/yy)
  • MEDIUM日付フォーマット (MMM d, yyyy)
  • ISO日付フォーマット (yyyy-MM-dd)
  •  

スナップショットの日付表示形式のオプションが追加
スナップショットの日付表示形式のオプションが追加

レポート機能

影響(UsedBy)レポート、ルール違反レポートでレポートの出力形式にSARIF形式を選択できるようになりました。SARIF(Static Analysis Results Interchange Format)は、異なるツール間で静的解析結果を共有するためのフォーマットであるため、有用です。

レポートの出力形式にSARIF形式が追加
レポートの出力形式にSARIF形式が追加

Javaメモリサイズの設定

メニューバーから最大ヒープサイズを変更できるようになりました。従来はLattixの起動コマンドにオプションを追加して設定する必要がありましたが、メニューバーから簡単に設定できるようになりました。

Java メモリサイズの設定
Javaメモリサイズの設定

セキュリティ強化と分析モジュールの拡張

  • Architect, Lattix Webの脆弱性対応
    Lattix ArchitectおよびLattix Webに同梱されているLog4jのバージョンが、脆弱性に対応したバージョン2.17.2に更新されました。

  • Floating License Managerの暗号化(HTTPS通信)対応
    LattixのFloating License Managerに同梱されているRLM(Reprise License Manager)がバージョン16に更新され、暗号化(HTTPS通信)に対応しました。

  • Java モジュール
    Java 24がサポートされました。

アーキテクチャ分析ツール Lattixに
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    ソフトウェアエンジニアリング事業部

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