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  • 2024.05.15
    • ソフトウェア品質保証

アーキテクチャ分析ツール「Lattix 2023.1.2日本語版」の販売を開始

アーキテクチャルール違反レポートがSARIF形式に対応し、エディタツールへのインポートがスムーズに。機能安全規格におけるトレーサビリティの確保に役立つアーキテクチャルール機能を拡張。MagicDraw、Enterprise ArchitectやRhapsodyの分析機能を改良。

テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢井隆晴、以下「テクマトリックス」)は、米国CodeClinic LLC(本社:米国マサチューセッツ州、最高経営責任者:Frank Waldman、以下「CodeClinic社」)が開発したアーキテクチャ分析ツール「Lattix」の最新日本語版「Lattix 2023.1.2」の販売を、2024年5月15日より開始します。テクマトリックスは、国内総販売代理店として、ソフトウェア開発に携わるお客様を対象に、本製品の日本国内での販売、マーケティング、ユーザーサポートなどの活動を展開してまいります。

CodeClinic社のアーキテクチャ分析ツール「Lattix」は、ソフトウェアの構造と依存関係をDSM(Dependency Structure Matrix)を使って可視化するツールの草分けとして、自動車、FA機器、複合機などの製造業をはじめ、医療機器や金融といったさまざまな業界で導入されてきました。巨大化と複雑化に悩まされるソフトウェア開発の現場において、ソフトウェアの構造上の問題検出、コード修正時の影響分析、あるいはリファクタリングなど、多様な目的で利用されています。ソフトウェア品質の評価におけるアーキテクチャ分析の重要性が高まっている現在、「Lattix」は、品質改善に欠かせないツールとして注目されています。

「Lattix 2023.1.2」では、異なるツール間で静的解析結果を共有するフォーマットのSARIFに対応するスクリプトが提供されました。Lattixで検出したアーキテクチャルール違反のレポートをSARIF形式に変換し、開発で使用しているエディタなどにインポートすることで、開発中にアーキテクチャのルール違反を確認できるようになります。これにより、その後続処理として発生するソースコードの修正や変更といった作業をスムーズに行うことが可能になります。また、外部要素との依存関係についても、ルールとして設定し、違反箇所を特定するようになりました。これは、自動車、航空機や医療機器といった高い信頼性が求められる業界で採用されている機能安全規格への準拠を証明するために用いられる「トレーサビリティ」の確保に応用することができ、要件と機能、要件とテストケース、といった関係をトレースする際に役立ちます。さらに、モデルベース開発でよく使用されているMagicDraw、Enterprise ArchitectやRhapsodyの分析能力が改良されました。新しくなったLattix 2023.1.2は、ソフトウェアの品質の可視化と継続的アーキテク チャ分析を、より一層強力にサポートします。

Lattix 2023.1.2の改善・拡張機能

SARIFレポート対応

異なるツール間で静的解析結果を共有するためのフォーマットとして知られるSARIF(Static Analysis Results Interchange Format)に対応するスクリプトが提供されました。Lattixで検出したアーキテクチャルール違反のレポートをスクリプトによりSARIF形式へ変換後、ソースコード解析ツールUnderstandや開発用エディタのVisual Studio CodeといったSARIFに対応したツールにドラッグアンドドロップでインポートし、アーキテクチャルールに違反にしている行を確認することができるようになりました。これにより、修正や変更すべき箇所を特定しやすくなります。

SARIFレポート対応
図1.SARIFレポートのインポートイメージ図

アーキテクチャルール機能の拡張

Lattix 2022.1.1で追加されたMust-Useルールが外部要素(Externals)にも設定できるようになりました。Must-Use(使用強制)は、2つのサブシステムが依存関係を持つ必要があることを指定するルール設定です。今回追加された機能も含めて、Must-Useルール機能は主に、機能安全などにおけるトレーサビリティのユースケースで活用できます。要件と機能、機能とテストケース、といった関係のトレーサビリティの充足性の確認に役立ちます。


図2.アーキテクチャルール機能設定画面

MagicDraw、Enterprise ArchitectやRhapsodyなどの分析対象を拡張

UML/SysMLモデリングツールの解析において、MagicDrawのMDZIP(*.mdzip)ファイルの解析が可能になり、要素や依存関係の項目が追加され、より詳細な解析が行えるようになりました。Enterprise ArchitectはLDIファイル(*.ldi.xml, *.ldi)による解析が追加され、RhapsodyはRapsody 8.3以降の拡張子(*.rpyx)の解析に対応しました。
また、C/C++言語のClangの解析では、Lattixオブジェクトファイル(*.lo)のデータソースからのプロジェクト作成に対応しました。オブジェクトファイルによる解析を用いることで、解析精度の向上に繋がります。

<拡張されたUML/SysML 分析対象>
  • UML/SysML(Sparx Systems Enterprise Architect)モジュール
  • UML/SysML(Rhapsody)モジュール
  • UML/SysML(MagicDraw)モジュール
※詳細は、こちらのページをご参照ください。


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  • テクマトリックス株式会社
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    ソフトウェアエンジニアリング事業部

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