Understand 7.0の新機能・改善点
【目次】
- 1. Visual Studio Code(VSCode)ワークフローにUnderstandをシームレスに統合
- 2. Java Springの解析サポート
- 3. 関数などの概要説明を生成AI機能で生成
- 4. Shared Tasks(割り込み干渉)の可視化グラフの機能強化
- 5. 変数の変化や影響先を追跡できるAssignments/Assigned Toグラフを追加
- 6. Renesas、Green Hillsプロジェクトのインポート機能に対応
- 7. デバック時の要素のリスト管理、分類などに役立つリストブラウザーを追加
- 8. 機能安全認証取得
- 9. プロジェクトの複雑さを直感的に把握できるファイルの依存関係グラフを追加
- 10. 強化された視覚化機能とユーザビリティの改善
- 11. プラグイン機能の拡張、新規追加
- 12. QtフレームワークやC++23などサポート対象を拡充
1. Visual Studio Code(VSCode)ワークフローにUnderstandをシームレスに統合
Microsoftが提供する無償のコードエディタVisual Studio Codeに対応したUnderstandのVSCode拡張機能が提供されました。この機能拡張により、VSCodeとUnderstandの双方向から該当のファイルや関数にジャンプすることが可能になりました。また、VSCodeからUnderstandにジャンプした先で、選択したエンティティ(ファイル、関数、変数など)に関連する情報やメトリクス、グラフを連動して表示できるようになりました。加えて、VSCodeからUnderstandの解析コマンドを呼び出して解析を実行し、Understandの解析エラーや警告を確認できるようになりました。
8. 機能安全認証取得
Understandは、第三者認証機関であるTÜV SÜD社よりISO 26262、IEC 61508、EN 50128に準拠したツールとして認証を取得しました。- 認証書に記載のビルド(ハッシュ値)は、「Understand 6.3 Build 1136(英語版)」のみです。 Understand 6.3の正式日本語版は、Build 1139です。
- 証明書の記載のビルドに日本語版は含まれていませんが、違いは言語パッケージのみであるため、言語パッケージが機能安全性に影響を与えないことを開発元で確認しています。
- 利用するプロジェクト側で「証明書に記載された特定のビルド(ハッシュ値)のみ」との制約がある場合には適用できません。
- 「Understand 6.3 Build 1136」以降のすべてのビルドも、内部プロセスは同じで有効であるため、適用されることを開発元で確認していますが、Understand 7.0(日本語版)を含めた、再認証取得の予定は現在検討中となっています。
12. QtフレームワークやC++23などサポート対象を拡充
Qtシグナルとスロットの接続解析
Qtの下記の解析に対応しました。- Qtライブラリのinclude によるQt独自マクロ・型の認識
- Qt独自キーワードの認識
- signal/slot/connectの解析
C++23、C# 12、Java21やPHP 8.3など、サポート対象を拡充
- C++23、C23のサポート
- C/C++(Strict)解析で、C++23, C23に対応しました。
- C# 12のサポート
C# 12で拡張された下記の機能の解析に対応しました。- プライマリ コンストラクター
- コレクション式
- ラムダ式のデフォルト引数
- Java 21のサポート
Java 21で正式追加されたレコード パターンに対応しました。
また、switch を使用したパターン マッチングにも対応しました。 - PHP 8.3のサポート
PHPの解析は、バージョン 8.3まで対応しました。 - インポートプロジェクトの改善
Microsoft Visual Studio 2022 プロジェクトのインポートに対応しました。また、C# プロジェクトのインポート設定で、Visual Studio プロジェクト側で設定している.NET Framework のバージョンを参照できるようになりました。
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