FinTechとは?金融サービスの開発課題とテスト戦略 Vol.3
FinTechと称される次世代の金融サービスを素早くリリースするテストのベストプラクティスをご紹介する記事です。
はじめに
この記事では、FinTechと称される次世代の金融サービスの開発でよくあるテスト課題を解決するソリューションについてご紹介します。以前の記事では、FinTechと称される次世代の金融サービスのテスト課題についてご紹介しましたので、
気になる方は「FinTechとは?金融サービスの開発課題とテスト戦略 Vol.2」もご確認ください。
この記事は次のような方におすすめです。
- これから次世代の金融サービスを構築するために、APIの開発やAPIを利用するアプリ開発に関わる方
- 既に次世代の金融サービスの構築に着手していて、現状のテスト手法に課題を感じている方
APIテスト自動化/サービス仮想化ツールを用いたソリューション
Parasoft SOAtest/Virtualizeとは?
Parasoft SOAtest/Virtualizeは、APIテスト自動化/サービス仮想化ツールであり、APIの開発者と利用者の課題を1ツールで解決します。そのため、FinTechと称される次世代の金融システムをテストする際に起こる課題を解決するのに最適なソリューションになります。以下では、高性能なモックサーバー/スタブを効率的に作成するサービス仮想化の機能を備えた「Virtualize」とAPIのテストを自動化する機能である「SOAtest」をご説明します。
API利用者の課題を解決するサービス仮想化「Virtualize」
Virtualizeはモックサーバー/スタブの機能を持ち、受信したリクエスト電文に対して適切に応答することが可能です。あたかも本物のAPIを利用しているかのように応答するため、API利用者のテストに必要な疑似環境を作成できます。Virtualizeは受信したリクエストを賢く判断し、応答すべきAPIに成り代わって適したデータを返すことができます。CSVやEXCELなどで用意したデータソースを取り込めば、用意されたデータの分だけバリエーションに富んだ応答ができます。VirtualizeはSwaggerなどのIF定義ファイルを読み込んで疑似環境を自動生成することや、現新比較のテストで必要なテスト環境を作成する場合には、API連携で送受信するトラフィックをキャプチャし、疑似環境を自動生成することも可能です。さらに、設定はすべてGUI上で行いますので直感的な操作や容易にメンテナンスすることが可能です。Virtualizeを利用することで、さまざまな理由で本物のAPIが利用できない状況であっても、APIを利用しているかのようなテストをいつでも実施することができます。
API開発者の課題を解決するAPIテスト自動化ツール「SOAtest」
SOAtestはテストドライバーの機能を持ち、APIへのリクエスト電文をシミュレートします。テスト実行後にAPIから返されるレスポンス電文の検証も自動で行いますので、APIテストを自動化できます。また、テストドライバー間で値を受け渡すシナリオテストもGUI上の操作のみで簡単に実施できます。テストに使用するデータをCSVやEXCELでデータソースとして用意し、テストドライバーに流し込むことで、豊富なバリエーションでテストを実施することも可能です。SOAtestはSwaggerなどのIF定義ファイルを読み込んでテストドライバーを自動生成することやAPI連携で送受信するトラフィックをキャプチャしシナリオテストを自動生成することも可能です。また、APIテストの機能以外にも、データベースの検証を行う機能やエビデンスの自動収集機能にくわえて、リモートのサーバーにコマンドを打ち込んでからAPIテストを実施する機能なども搭載されています。SOAtestでは、APIテストに関連する諸々の処理を含めて1つのシナリオとして自動化することが可能です。
FinTechにおけるParasoft SOAtest/Virtualizeの利用イメージ
SOAtest/Virtualizeを利用することで、次世代の金融システムのテストで起こりがちな課題を解決することができます。フロントエンドのUIテストで「Virtualize」を活用
Virtualizeを利用し、家計簿APIや連携している他社のAPIなどの応答を仮想化します。これで、フロントエンドのUIアプリケーションのテストが可能な疑似環境を作成できますので、バックエンドに依存せずいつでもテストを実施することができます。テストを実施するために実際のAPIを利用したり、他社とのスケジュール調整を行う必要もなくなりますので、外部の要因でテストが待たされるという課題を解決することも可能です。また、必要に応じて一部は実際の他社システムを利用し、その他の連携システムはVirtualizeで仮想化してテスト環境を用意することも可能です。バックエンドのAPIテストで「SOAtest」を活用
SOAtestでスマートフォンから送信されるリクエスト電文をシミュレートし、APIのテストを自動化できます。正常系・異常系などのさまざまなデータパターンでAPIに対するシナリオテストを実施することが可能です。UIアプリケーションとの結合テストの前に直接APIをテストしておくことで、十分な品質を確保した上で結合テストを実施することができます。また、バックエンドのAPIが利用している他社のAPIの応答をVirtualizeで仮想化することで、外部に依存せずいつでもAPIテストの実施が可能な環境を用意することも可能です。PICK UP
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