テスト管理ツール検討のきっかけは?
テクマトリックス:
まずはT.K様の業務について教えてください。
T.K様:
所属する現場ソリューションカンパニーでは、ハードウェアにソフトウェア、IoT、AIなどのテクノロジーを組み合わせて、ソリューションを現場にご提案しています。特に私たちの部署ではSaaSサービスの開発を行っており、この4月には、現場映像活用サービス
Cameleoの提供を開始しました。
Cameleoは、カメラをクラウドとつないで、クラウド側に映像や画像をレコードするサービスです。私の部署では、フロントエンドの部分を開発しています。例えば、クラウド上で画像を見たり、遠隔で現場の監視カメラを動かしたりするときに操作するUIの部分です。
テクマトリックス:
テスト管理ツール検討のきっかけを教えていただけますか?
T.K様:
テスト管理をExcelで行っていましたが、Excelはテスト管理に特化したツールではないため、テスト管理に必要な機能が十分ではありません。そのため管理が複雑になってしまい、品質に影響を出しかねない状況になっていました。そこでExcelによるテスト管理の問題点を解決するために、テスト管理ツールの導入を検討し始めました。
Excelでテスト管理を行った場合、テストケースやテスト結果が増えると、画面が複雑になり、見にくくなります。例えば、セルにテストの作業工程を記入する際に、セルの中で改行するとセルが縦長になり、一つのセルが画面に収まらないほどのボリュームになることがありました。各ユーザーの設定やワークシートの作り方によって、視認性が悪くなるため、Excelを調整する作業に時間を取られていました。
テストケースの追加や変更を行う際にはExcelのシートやセルを追加・変更する必要がありますが、この作業は手間がかかり、ミスが発生しやすい作業でした。
またExcelは細かい変更履歴の管理ができないため、テストケースの変化点が分からなくなることもありました。
テクマトリックス:
テストケースやテスト結果が増えて見にくくなり、メンテナンスが手間になっていたのですね。
T.K様:
そうですね。特に私たちが開発しているようなSaaSサービスは、機能拡張も多くリリーススピードも速いので、効率的・効果的なテストを行うために、必要なタイミングで必要なケースをピックアップしてテストをする必要があります。Cameleoについても、今後お客様からの要望が出てきて、機能の追加やデザインの変更が予想されるため、将来のことも考え、効率的にテストが行える環境を整えておいた方がいいと考えました。