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VxRailとは
ハイパーコンバージドインフラとは?
ハイパーコンバージドインフラ(HCI)とは、サーバとストレージ機能を統合し、シンプルな構成を実現した仮想基盤です。HCIのコアとなる技術は「SDS (Software-Defined Storage)」です。SDSはソフトウェアベースのストレージ仮想化技術で、複数台のサーバの内蔵ディスクをまとめて1つの共有ストレージとして扱うことができます。そのため、ストレージ機器を用意しなくても、サーバをネットワーク接続していくだけで簡単にクラスタを構築できるようになり、下図のように従来の仮想基盤をシンプルな構成に統合することができます。
近年、HCIの注目度が高まり、各メーカーより様々な製品が発売されています。その中でDell EMCとVMwareの共同開発により生まれたHCIがVxRailです。
VxRailの特徴
VxRailはVMwareのvSANテクノロジをベースに、サーバ、ハイパーバイザー(ESXi)、管理ツール(vCenter、VxRail Manager)といった仮想基盤に必要なコンポーネントを全てパッケージ化しています。VMwareが直接開発に関わる唯一のHCIであり、VMware製品との親和性に優れ、信頼性の高い仮想基盤を提供していることが特徴です。VxRailを導入するメリット
1.導入スピード
仮想基盤の導入は「目的」ではなく、仮想基盤上のアプリケーション等でサービスを提供するための「手段」でしかありません。そのため、仮想基盤の構築には時間をかけず、短期間で導入したいというニーズが増えています。VxRailは仮想基盤に必要なコンポーネントが全てインストールされており、且つ事前検証済みの状態で提供されます。電源投入してお客様固有のパラメータを入力すれば、20分~30分程度で構築が完了します。これにより、一から仮想基盤を導入する場合と比べ、導入期間が大幅に短縮され、ビジネスアプリケーションの構築に注力することができます。2.運用の簡素化
仮想基盤では、サーバ、ストレージ、仮想化ソフト等、管理すべきコンポーネントが多く運用も煩雑になりがちです。VxRailでは全てのコンポーネントが1つのアプライアンスに統合されており、管理ツール(VxRail Manager)によりアプライアンス全体を一括管理できるため、運用が簡単です。3.一元化されたサポート
VxRailはソフトウェア/ハードウェア含めて、全てDell EMCが一括でサポートしています。VMwareとDell EMCはDell Technologyに統合されているため、単に窓口が一本化されているだけではなく、サポート内部での連携体制は万全であり、スピード、技術レベルともに高品質なサポートを提供しています。VxRailのソフトウェア構成
VxRailに含まれるソフトウェアは下記の通りです。ソフトウェア | 説明 |
---|---|
VMware ESXi | ハイパーバイザー |
VMware Virtual SAN | SDS(Software-Defined Storage) |
VMware vCenter Server | vSphere統合管理ソフト |
VxRail Manager | VxRail管理ツール |
EMC Recover Point for Virtual Machines | VMレプリケーションソフト(VM保護、DR) |
EMC Secure Remote Support(ESRS) | オンラインサポートツール |
EMC CloudArray | クラウド統合ストレージ |
VMware vRealize Log Insight | インテリジェントなログ管理と分析 |
まとめ
今回はVxRailの概要についてご紹介させて頂きました。VxRailは導入、運用管理が非常に簡単ですので、仮想基盤をスピーディーに導入したい場合や、システム管理者の人数が少なく、仮想基盤の運用管理に工数を割けないような場合に最適です。VMwareとの共同開発により、製品およびサポートの品質が高いため、VMwareで仮想基盤の構築を検討される場合、VxRailを第一の選択肢とお考えいただいてよいかと思います。次回以降はVxRailの機能詳細、弊社ラボでの検証結果、技術的に役立つTips等をご紹介していきます。PICK UP
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