BIG-IP Local Traffic Managerの特徴

• IRulesによりトラフィックを完全に管理
  TM/OSに含まれるF5独自のｉRulesはトラフィック管理のために必要なトラフィック内容の把握と高度な制御機能を提供します。ｉRulesは独自のイベントやメソッドが豊富に定義され変数も利用できますので柔軟な条件定義が可能です。処理はイベントベースで行われ、ユーザーからのリクエストだけではなく、サーバからの返答など、フロー上のどのポイントで発生するどちら向きのトラフィックでも条件定義に利用できます。たとえば、サイトが停止してしまった場合などにBIG-IP自身がSorryコンテンツをクライアントに返しSorryサーバの代わりをしたり、ユーザのリクエストに対してあるサーバがエラーコードを返した場合、クライアントに他のサーバへのリダイレクトを指示するなど、BIG-IP自身がクラアントへの応答をかえすことが可能です。

• 業界最速のSSLアクセラレーション
  BIG-IPのSSL処理は、新規接続処理とバルク暗号化処理の両方をハードウェア処理するため、CPUの負荷になりません。これにより、SSL処理がトラフィック管理など他の機能やネットワークのスピードに影響を及ぼしボトルネックになることがほとんどありません。業界最高水準のSSLパフォーマンスは、Eコマースサイトやミッションクリティカルなデータのやり取りがある金融業界でのサイトでも充分に対応できます。SSLアクセラレーションはアドオンモジュールとして提供され、重要度に応じた拡張が可能です。

• データ圧縮で速度を向上
  BIG-IPは、トラフィックボリュームを減らしインターネット応答時間を最小限に抑えることができます。インテリジェントな圧縮機能を通じて、HTML、SML、Javaスクリプト、J2EEアプリケーションなどのさまざまなタイプのファイルを圧縮して配信し、帯域を最大80％まで節約します。配信先の接続状態を把握し、圧縮機能が最大の効率を上げるよう圧縮/非圧縮を判断します。高速な回線を利用していても、途中に介在するネットワークでボトルネックが発生する場合など、一部のネットワークで一時的に速度が低下することは多々あります。そんなネットワークスピードの低下にも圧縮機能は大きな威力を発揮します。また、圧縮機能の柔軟性もBIG-IPの大きな特徴です。RTTをベースに現在ボトルネックになっているセッションを検出、圧縮が必要と判断したセッションのトラフィックのみを圧縮します。すべての通信を圧縮するのではなく、必要なときに必要なセッションにのみ適用することで、圧縮にかかるCPU負荷と圧縮の効果を高度にバランスし、効率的なネットワーク運用が可能になります。

BIG-IP Local Traffic Manager　製品仕様

• BIG-IP製品仕様