CASE STUDY 導入事例

テクマトリックスの「F3」導入であらゆる金融商品の時価評価やリスク計測を実現

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データ・フォアビジョン株式会社様

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匠の技を持つ金融IT分野の“宮大工”集団として名を馳せるデータ・フォアビジョンは、金融機関向けの収益管理やALM(Asset Liability Management)などのパッケージ開発を手がける企業だ。同社では2007年に金融商品評価ライブラリ製品「FINCAD Analytics Suite」を導入し、外部エンジンにより短期間で変動利付国債の時価評価が行える仕組みを実現した。さらに2013年には、従来と異なる仕組みを持つ金融商品が多くなってきたことから、多数のオブジェクト群を自由に組み合わせられるハイブリッド金融商品分析フレームワーク「F3」を導入。あらゆる金融商品の時価評価からリスク計測、組成シミュレーションまで幅広く対応することが可能になった。

あらゆる金融商品に幅広く対応 商品に対する社員の理解度も向上

F3は、多数のオブジェクト群を自由に組み合わせられるフレームワークだ。これにより、あらゆる金融商品の時価評価からリスク計測、組成シミュレーションまで幅広く対応することが可能。共通部分の多い金融商品に対しては異なる部分のみを入れ替えるだけで済む高い柔軟性に加え、F3スクリプトを利用すればクーポンスケジュールや権利行使判定といった個別性 の強い商品にも対応できる。

データ・フォアビジョン 執行役員 ソリューション 第三本部 本部長の小山靖寛氏は「正直なところ、F3はFINCADよりも専門性が強い分、技術的なハードルが高いと感じました。FINCADの場合、商品と関数が一対一で紐付けられているのですが、F3では金融商品の構造自体をしっ かりと理解した上で関数の組み合わせが必要になります。しかしこのハードルさえ乗り越えれば、F3が持つ柔軟性は弊社にとって極めて大きな戦力となり、将来的なビジネス展開の幅も格段 に広がるため、FINCADからの移行を決定しました」と語る。

さらに高橋氏は「極端な例ですが、FINCAD の場合は関数さえ分かれば業務上で困ることがない反面、理解度不足によりお客様から問い合わせがあった際に適切な回答ができない可能性も出てきます。その点F3では商品構造を知るという過程を通じて社員の理解度が増し、評価に対する細かい説明がしやすくなったのもメリットのひとつですね」と続けた。

評価基準の明確化により 安心して購入できる仕組みを提供

データ・フォアビジョンでは、2013年10月にF3への切り替えを実施し、そこからF3環境で基本設計の開発をスタートした。開発に際しては慣れない部分も多かったが、テクマトリックスの技術者がサポートを実施。金融商品の構造に応じたオブジェクト選定などを効率的に行うことで、4月にはF3として最初の納品を完了している。これにより同社では、基本的な項目に加えて金利スワップやキャップ・フロア/カラー、金利先物、債券先物/オプション、株価指数オプション、スワップション、為替予約、通貨オプション、固定債変動債、ステップアップ(ステップダウン)、CMSスプレッド債、6月には追加でクレジットリンク債まで幅広い対応を実現した。

「正直なところ、弊社の製品はこれまで市場系やリスク系の機能が弱い部分もありましたが、この辺りが強化されたのは大きな強みです。特にリスク計量の体制が未整備な中小金融機関では、購入直後に含み損が表れていたというケースも少なくありません。そこで“社内で評価できる=安心して購入できる”仕組みをご提供することで、お客様からも満足の声をいただいています」と語る小山氏。

さらに高橋氏は「オプション性がある商品に関して、今まではお断りしたり、証券会社が提供する「i-Port」「NBA」などのサービスに任せていた感があります。しかしF3の導入後は、弊社側から積極的に提案できるようになり、お客様からの問い合わせにも現実味を持って対応が検討可能になりました」と、営業面でのプラス効果も出ているという。

確かに証券会社が提供しているサービスでは、ロジックがまったく明かされていないケースが多く、顧客側でも評価基準・内容に対する不安が残ってしまいがちだ。しかしデータ・フォアビジョンの製品ならば、パラメータにどのようなデータを与えているか把握した上で評価結果を得られるため、その安心感には大きな違いがあるといえる。F3導入後は安心感が一段と向上しており、実際に当初の予定と比べて4~5倍のCMSスプレッド債を購入した顧客もいるそうだ。

同社では今回、リスク管理を担う「ALM(Asset Liability Management)」やリスク分析を行う「VaR(Value at Risk)」のシステムから呼び出す、外部エンジン「MPE(MarketProducts Engine)」のコア部分にF3を採用している。これにより、預金貸金や有価証券などあらゆる要素を、すべて同じ基準で評価することが可能になった。

最後に小山氏は「将来的には期間損益などの損益シミュレーションも導入・連携していきたいですね。価値計算はもちろん、リスク系を束ねるさらに上位のレイヤーから統合するような仕組みも検討しています」と、自信に満ちた表情で今後の展開を語ってくれた。

Market Products Engine(MPE)対応商品一覧

Market Products Engine(MPE)対応商品一覧

MPEソリューション全体構成図

MPEソリューション全体構成図

データ・フォアビジョン株式会社

1996年8月設立。先進的ツール群の提供からメンテナンスまで、新世代の経営戦略を幅広くサポート。

お客様担当者

執行役員
ソリューション第三本部長

小山 靖寛 氏

収益管理・ALMソリューション部 副部長

高橋 啓司 氏

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