Ranorex 8.3の新機能・改善点
テストの作成をサポートするプロジェクト作成ウィザードを搭載
従来のプロジェクト作成方法に加えて、各種設定を自動で設定し、テスト作成方法をステップバイステップでガイドする、ロケットスタートウィザードと呼ばれるプロジェクト作成ウィザードが新たに搭載されました。初めてRanorexを使用するユーザーでも、このウィザードを使用することで、より簡単にテストを作成することができます。
レコーディング中にアクション履歴の確認や操作の削除、コメントの挿入が可能に
レコーディング中に、以下のような操作をその場で実施できるようになり、レコーディング操作をより簡単に、より直感的に行えるようになりました。- 操作内容(アクション)の履歴をダイアログ上で確認
- レコードされた意図しない操作を削除
- レポート出力用のコメントを挿入
リモート環境でのテスト実行用ライブラリやライセンスを自動的にセットアップ
これまでは、リモート環境でテストを実行するためには、あらかじめ、リモート環境上に必要なライブラリなどのセットアップ、および、ライセンスの設定を実施しておく必要がありました。本バージョンでは、これらのセットアップが自動的に実行されるようになり、リモート環境でのテスト実行環境を、より簡単にセットアップできるようになりました。
Microsoft EdgeやiOS 12など新たなテクノロジーをサポート
- Microsoft Edge
Edge上でのテストのレコーディングと再生がサポートされました。 - iOS 12
iOS 12 がサポートされました。 - Microsoft IME
これまでのバージョンでは、日本語入力をレコーディングした際、キーシーケンスがそのまま記録されていましたが、Microsoft IMEのサポートにより、日本語入力した値が、そのまま記録されるようになり、テストの可読性やメンテナンス性が向上しました。
ひとつのRanorexプロジェクトで複数のテストスイートの管理が可能に
以前のバージョンでは、ひとつのRanorexプロジェクトに配置できるテストスイートは、ひとつだけでした。本バージョンでは、複数のテストスイートの管理をサポートし、より柔軟なテストの構成・管理が行えるようになりました。
オブジェクト認識の対象を明示的に指定することにより、テスト作成・実行を効率化
本バージョンで追加された、ホワイトリスト機能により、Ranorexでのオブジェクト認識を行うプロセスを、明示的に指定することができるようになりました。これにより、オブジェクト認識とテスト実行速度の向上や、意図しないオブジェクトの認識・登録を防ぎ、より効率的にテスト作成・実行が行えるようになりました。
テスト管理ツール「TestRail」と連携。テストケースの管理が容易に
テスト管理ツールを利用することにより、テスト要件・テストケース・テスト実行結果を、より統合的に管理できるようになります。本バージョンから、テスト管理ツール「TestRail」との連携機能が追加されました。RanorexからTestRailへのテストケースのエクスポート、TestRailからRanorexへのテストケースのインポートなどが行えます。また、TestRailとの連携は、ウィザードで簡単に設定できます。
負荷テストツール「NeoLoad」と連携。UIテストのシナリオを再利用
NeoLoadにRanorexのテストシナリオを連携させることにより、負荷テスト用のテストシナリオ作成の手間を減らすことが可能です。UIテストで行ったシナリオの修正も、即座に負荷テスト用のテストに反映できるため、大幅な効率化が期待できます。テスト実行中のエラー発生にその場で修正できるメンテナンスモードを搭載
作成したテストは、すべての環境で同じように動作するのが理想ですが、環境の違いにより、テストの修正が必要になることもあります。本バージョンでは、環境対応のためのテストの修正をより迅速に行うために、新たに「メンテナンスモード」機能を搭載しました。メンテナンスモードでテストを実行すると、テストのエラー発生時に、その場でテストの修正し、テストの実行を続行できます。
トレーニングコースを開設
Ranorexトレーニング基礎コースを開設しました。Ranorexユーザー様を対象にRanorexを使用したテストシナリオの自動化とテスト資産の管理を独力で行えるよう、実践的な演習を通じて学習していただけます。本件についてお問い合わせ
テクマトリックス株式会社
東京本社ソフトウェアエンジニアリング事業部
03-4405-7853
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- ranorex-info@techmatrix.co.jp