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導入事例MISRA、CERTへの準拠を「C/C++test」で効率化 | Gitホスティングサービスとの連携とCI環境の構築によりコーディングルールチェックの自動化を実現

お客様

株式会社東海理化様

カテゴリ

  • ソフトウェア品質保証

関連サービス/製品

トヨタ関連会社の一員として自動車部品の開発・製造を手がける東海理化は、MISRA C 2012への準拠が求められる製品開発において、静的解析ツール「Parasoft C/C++test」を導入。MISRAやCERTなどのコーディングルールチェックを目的に利用を続けている。また、Gitホスティングサービスとの連携とCI環境の構築によりルールチェックを自動化し、早期段階で解析結果をフィードバックすることで開発効率を高めている。

* 記載の担当部署は、取材時の組織名です。

株式会社東海理化様:導入事例

ソフトウェア技術部 データドリブン開発推進室 室長 小林 大作 氏


「データドリブン開発推進室」を設立し製品開発に関するデジタル化を推進

株式会社東海理化(以下、東海理化)は、ヒューマンインタフェースシステム・セキュリティシステム・セイフティシステムに分類されるスイッチ、スマートキー、シートベルトなどの設計・製造を手がける自動車部品メーカーだ。「CASE」と呼ばれる新しい領域で技術革新が進み、100 年に一度の変革期にある自動車業界において、ソフトウェア開発が担う役割も変化している。ソフトウェア技術部 データドリブン開発推進室 室長の小林大作氏は、「ソフトウェア開発は単なる制御ソフトウェアの枠を超えて製品の中核を担う存在になっています。開発者においても、与えられた仕様や設計書どおりに作るのではなく、上流工程から参加してお客様ニーズを取り込みながら柔軟に対応する姿勢が求められています」と語る。

こうした背景を受けて同社では2024年1月に製品開発に関するデータのデジタル化・集約・標準化の推進、データ分析による設計品質・設計効率向上の推進、将来に向けた新しい開発技術・手法・ツールの開発を担う「データドリブン開発推進室」を設立している。

MISRA C 2012のルール違反検出のカバー率とライセンス運用における柔軟性を評価

同社におけるC/C++testの活用は、2018 年にグループ会社の東海理化アドバンストで導入したのが始まりだ。きっかけは、MISRA C 2004からMISRA C 2012へのアップデートに伴う新しいガイドラインへの準拠対応だった。MISRA C 2012への移行に向けて、開発スケジュールへの影響を最小限に抑えながら、工数とコストを最適化することが求められていた。しかし、当時利用していた静的解析ツールは MISRA C 2012のルール違反を検出するカバー率が低く、対応できないルールは目視でチェックするしかなかった。

そこで同社は複数の静的解析ツールを網羅的に調査して機能比較表を作成。トライアル利用を経てC/C++testの導入を決定した。決め手は、MISRA C 2012のルール違反検出のカバー率と、ライセンス運用における柔軟性だった。
「複数社の製品を、価格、オプション、第三者機関の認定、日本語ローカライズ、日本の車載ソフトウェアでの採用実績などの観点で評価しました。その中で、MISRA C 2012への準拠率が高いことと、ライセンス運用がユーザー単位ではなく、チームやプロジェクトに応じた運用ができることを評価し、さらに解析速度や直感的なUIの操作性なども加味しての採用を決めました」(小林氏)以来、東海理化および東海理化アドバンストにおいて、MISRA C、CERT Cのコーディングルールへの準拠や、AUTOSAR Classic PlatformやAUTOSAR Adaptive Platformなどの規格対応を行うプロジェクトにおいてC/C++testを利用。複数プロジェクトに展開し、品質向上と効率化のための重要なツールとして定着している。

「複数の開発環境やチームで利用するうえでのC/C++testのメリットは、ワークスペース機能により、複数の解析環境を独立して持つことができ、簡単に管理・切り替えができることです。また、多様な開発環境にあわせて解析環境を構築する際、テクマトリックスのサポートには各環境に応じた構築手順書を用意していただき、スムーズに導入を進めることができました」(小林氏) さらに、C/C++testはユーザー単位でライセンスを管理する必要がないため、開発メンバーが変わってもライセンスの移動や再設定といった手間はかからない。ツールが生成するレポートの利用もライセンスが不要で、承認作業やレビューでライセンスを消費せずに済む点も効率的な運用に寄与している。

Git連携とCI環境によるテスト自動化を実現 テクマトリックスが環境構築をサポート

導入当初と比べてC/C++testの解析頻度は高くなっている。当時は開発の節目での利用が多く、機能開発がある程度進んだ段階で解析を実行し、結果をもとに修正するといった使い方が中心だった。現在は、その日に書いたコードをその日のうちに検証するポリシーでC/C++testを高頻度で活用している。それを実現可能にしたのは、Git ホスティングサービスとの連携とCI(継続的インテグレーション)環境の構築によるテストの自動化だ。
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* 掲載日:2024年12月
* 記載の担当部署は、取材時の組織名です。

株式会社東海理化

本社:愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地

「人とクルマの間に生まれる新たな感動をかたちに」をテーマに、人の意思をクルマに伝えるヒューマンインタフェースシステム、財産としてのクルマを守る安心のセキュリティシステム、人の生命を安全に守るセイフティシステムなど、人とクルマがふれあい、対話する製品づくりを通じて、クルマのある豊かな社会づくりに貢献している。

お客様担当者

株式会社東海理化
ソフトウェア技術部 データドリブン開発推進室 室長

小林 大作 氏

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  • テクマトリックス株式会社
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    ソフトウェアエンジニアリング事業部

    03-4405-7853

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