既存ファンド管理システムの課題解決に向けたシステム更改
NVCCでは、当時使用していたMicrosoft Accessベースの管理システムで投資先情報の格納から帳票の出力までのファンド業務をおこなっていました。しかし、当時のシステムには以下の通り、課題がありました。
- 業務に必要な文書類が様々な電子データの形で作成され、且つシステム的に連動されていない。
- 業務上発生しうるリスクに対し、システム的なチェック機能・制御機能が欠如している。
- システムより算出されるファンドIR数値の一部が、一般的に通用する定義とは異なる定義で算出されている。
- 経営陣が必要とする形で資料の提供が出来ていない。
- 資料作成に必要なデータがシステム上に適切な形で保持されていない。
NVCCはこのような課題を早急に解決する為に2008年からシステム更改に着手、プロジェクトを立ち上げました。ベンダー、システム選定にあたり、複数のベンダーに声を掛けましたが、ファンドの管理が可能なシステムのパッケージを扱っているベンダーはほとんどおらず、パッケージベースでの提案をおこなえるのはテクマトリックスのみでした。
選定する上で、パッケージベースでの提案をおこなえる事と現状の自社と同じような状況であった某VC企業へのシステム導入実績がある事から最終的にテクマトリックスが提供するパッケージソフト「IIMS」を自社向けに拡張し、導入する選択をしました。