CASE STUDY 導入事例

ISIDが構築したプロジェクト管理支援システム、アーキテクチャ解析ツールにLattixを採用

お客様

株式会社電通国際情報サービス様

カテゴリ

  • ソフトウェア品質保証

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電通国際情報サービス(ISID)は、社内全事業部、全プロジェクトで使用するプロジェクト管理支援システムを構築・運用している。オープンソース、パッケージ、自社開発のツールを組み合わせた同支援システムのうち、アーキテクチャ基準を可視化するツールとして同社が採用したのが「Lattix」である。

品質向上を目指した プロジェクト支援システムを開発

電通国際情報サービス(以下、ISID)は、国内最大級の広告代理店である電通と米国最大手の電機メーカーであるゼネラル・エレクトリックの合弁企業として、1975年に設立されたシステムインテグレータ。大型コンピュータの普及が始まろうとしていた時代、日本で初めてコンピュータの共同利用(タイムシェアリングサービス)という革新的なサービスを提供し、金融・製造・流通などあらゆる業界のビジネス領域で稼働する基幹業務システムを開発してきた。現在は、多種多様な業種業態にわたる業務のノウハウに、業界最先端の技術力を加え、それをソリューションサービスという形で創造する、日本を代表するSIベンダーの一社になっている。

常に大小数百のプロジェクトが同時に進行しているというISIDでは、開発するシステム/ソフトウェアの品質向上を目的に、開発手順やフレームワーク、ツールなどの標準化を進めてきた。2005~6年頃よりJavaや.NETのアプリケーションフレームワークを独自に開発し、さまざまな業務システムに適用することで、システム開発の効率化と品質向上に取り組んでいる。

「当社では、アプリケーションフレームワークを用意して、インターネットバンキングなど金融機関の基幹システムをはじめとする各種システムに適用してきました。しかし、品質管理は各プロジェクトがそれぞれツールを導入したり、ツールを使わずに“勘”に頼ったりしていたために、とくにオフショア開発に出した際に満足できる品質のプログラムが上がってこないこともありました。そうした課題を解決するために、事業部やプロジェクトによってバラバラだったプロジェクト管理支援システムの開発に着手しました」(エンジニアリングセンター 副部長 向山隆行氏)

そのプロジェクト管理支援システムの開発、および統括を担当するのが、事業部をまたいで技術支援を行う技術統括本部エンジニアリングセンターである。そして、同センターが中心となり、品質を確認する「QCS(Quality Center Server)」、プロジェクトの進捗を管理する「PCS(Project Center Server)」、状況を把握する「MCS(Monitoring Center Server)」というシステムを独自に開発した。

アーキテクチャメトリクスのツールにLattixを採用

エンジニアリングセンターが用意したプロジェクト管理支援システムの中でも、とりわけ重要な役割を果たしているのが、プロジェクトで開発したソフトウェアの品質を確認するQCSである。このQCSは、日本科学技術連盟が策定したソフトウェアの品質に関するナレッジ体系ガイド「SQuBOK(Guide to the Software Quality Body of Knowledge)ガイド」をベースに開発されたものだ。ソフトウェアの品質を確認するのに必要な静的解析などのテストツール、アーキテクチャ品質の評価に必要な分析ツールなどを標準化し、それをセンターサーバに用意。各プロジェクトがネットワーク経由で同じツールを使っている。

「これまでプロジェクトマネージャは、プロジェクトがスタートする時点で単体テスト、静的解析などの各種ツールやコーディングソリューションを手配していました。プロジェクトメンバーは、それらのツールの使い方を覚えて使用しますが、次の新しいプロジェクトが始まれば、また違うツールを勉強し直さなければなりません。また、アーキテクチャ品質の評価も尺度が異なる結果になるので、過去のプロジェクトのノウハウを参考にすることもできません。そこで、全社で統一したツールをサーバに用意し、使用することにしたわけです」(向山氏)

QCSでは、Javaと.NETの静的解析、セキュリティ解析などのテストツールだけでなく、アーキテクチャ分析を可視化するツールを積極的に活用することでさらなる品質向上につなげている。そのアーキテクチャ品質を評価するツールとしてISIDが選択したのが、テクマトリックスが提供する「Lattix」だった。

「私のミッションは、プロジェクト管理を支援するさまざまなツールをリサーチし、センターのサーバに組み込んで全事業部に提供することです。したがって、新しいツールは常に調査、試用しています。テクマトリックスから紹介されたLattixは、アーキテクチャ品質をメトリクスにより数値化できるうえ、DSM(Dependency Structure Matrix)というアーキテクチャ分析手法を採用し、コード解析といっしょに利用できる唯一のツールでした」(向山氏)

実はISIDでは、Lattixの導入前からアーキテクチャ分析手法としてDSMに着目し、DSMを採用した製品開発ソリューションを提供してきた経緯もあって、導入には前向きだった。エンジニアリングセンターが試用してパフォーマンスや使い勝手を評価したのち、Lattixの本番導入を決めたという。

Lattixを利用したQCSのアーキテクチャ分析図

Lattixを利用したQCSのアーキテクチャ分析図

運用保守の品質向上にも大きな効果

ISIDの各プロジェクトは、ポータル的な役割を果たすPCSのWeb画面を見てプロジェクトを管理している。ソフトウェアのソースコードは、基本的にすべてサーバ上で管理されており、必要に応じてLattixによるDSM分析とアーキテクチャメトリクスの計測が行われる。Lattixは、ソースコードから構造を分析してモジュール、ファイル、関数、変数といった構成要素の依存関係をマトリクスとして可視化し、QCSでは、それをWeb画面に変換して表示するという仕組みになっている。QCSで管理しているすべての情報のうち、Lattixの情報が2~3割を占めているという。

Lattixを導入したことにより、ISIDでは多くの効果が得られた。

「当社では、この仕組みを使ったプロジェクトが現在、100以上動いています。プロジェクトを立ち上げるたびに必要だったツールを用意したり、教育したりといったことが飛躍的に効率化されたのはもちろん、運用保守の品質向上にも大きく寄与していると実感しています。システムを開発し、お客様に納品したあとも運用保守が続きます。プログラムは、最初はきれいに作るものですが、保守を続けていくうちにどんどん分かりにくくなっていきます。最後には、お客様が大規模なバージョンアップをしようとしても、それに対応するのが困難になる場合もあります。それがLattixでは、すべてのソースコードを定期的にチェックして視覚的に把握できるので、おかしな改変があればその場で指摘することが可能です。したがって、お客様にも当社にとっても、開発に余計なコストや負担をかけずに済むという効果があると考えています」(向山氏)

今後は全社向けに定期的にセミナーを開催し、利用するプロジェクトの数をさらに増やしていく予定だという。

LattixのDSMマトリクス図

LattixのDSMマトリクス図

株式会社電通国際情報サービス

1975年12月設立。主な事業内容は、コンサルティングサービス、自社開発ソフトウェアおよび国内外ベンダーのソフトウェアの販売/サポート、アプリケーション・システムの設計/開発、ハードウェアの選定/調達、システムインフラの構築などシステムインテグレーションサービス、アウトソーシングサービス ほか

お客様担当者

技術統括本部
エンジニアリングセンター
副部長

向山 隆行 氏

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