• HOME
  • 導入事例
  • 「何も起きていないこと」が成果。エレコムが実践型セキュリティ教育で育てる開発組織の基礎

導入事例「何も起きていないこと」が成果。エレコムが実践型セキュリティ教育で育てる開発組織の基礎

エレコム株式会社様のセキュア開発学習プラットフォーム Secure Code Warriorの導入事例をご紹介。

お客様

エレコム株式会社様

カテゴリ

  • ソフトウェア品質保証

関連サービス/製品

エレコム株式会社 横浜開発拠点では、Secure Code Warrior(SCW)を導入し、エンジニアのセキュリティスキル向上に取り組んでいます。これまでに顕在化したセキュリティ課題が特にあったわけではありません。しかし、製品開発の高度化や法規制への対応、AI活用の拡大などを見据え、将来のリスクに備える必要性を感じていました。今回はSCW導入の背景や活用方法、導入後の変化について、開発部門の佐藤様と櫻木様にお話を伺いました。

お客様プロフィール

エレコム株式会社

エレコムはPC周辺機器を中心に幅広い製品を展開するメーカーです。今回取材した横浜開発拠点では、エレコムおよびグループ会社向けのハードウェア・ソフトウェア開発、研究開発、製品検証を担当しています。
その中でソフトウェア開発チームは約20名規模で、PC周辺機器や各種アクセサリ、マウスアシスタント、バッテリー関連製品などの開発を担っています。ハードウェア開発部門とも密接に連携し、設計から開発、検証までを一貫して支える体制を構築しています。


エレコム株式会社様:導入事例

(左から)エレコム株式会社 佐藤様、櫻木様

導入背景

課題は発生していない。それでも今、備える必要があった

特別なセキュリティ面での課題は、導入を検討していた時点ではありませんでした。 ただ、世の中の動向や、社内でのソフトウェア開発チームの業務拡大を考えた時に、事前に手は打っておかないといけないと感じていました。
とくに、CRA(サイバーレジリエンス法)などの規制対応やコンプライアンスへの意識の高まり、企業としての責任を踏まえると、「問題が起きてから対応するのではなく、事前に備えることが重要」という認識が強まっていました。

“大きな課題はありませんでしたが、今のうちに手を打っておかなければならないと感じていました。” (櫻木様)

選定理由

座学よりも、継続できる実践学習を重視

セキュリティ教育の選択肢としては、研修サービスも検討していました。
しかし、以下の懸念点がありました。

  • 一度きりの学習になりやすい
  • 費用対効果を測りにくい
  • 人によって知識の定着度に差が出る

その点、SCWは実際に手を動かしながら学べる実践型学習であり、継続的なトレーニングが可能です。 さらに、学習状況やスキルレベルを数値で可視化できるため、教育施策の効果測定ができる点も高く評価しました。

“読み物や座学だけでは習熟度に差が出ます。SCWは実践的に学べて、学習状況も見える化できる点が魅力でした” (佐藤様)

活用方法

全エンジニアを対象に年次トレーニングを実施

開発部門の技術者全員を対象にSCWを活用しています。1~2か月ごとに2~3種類の脆弱性を段階的に学習するサイクルを年間を通じて実施しています。各テーマは1時間~1時間30分で無理なく学習できるボリュームに設定しており、業務との両立と継続的な学習定着を実現しています。


導入効果

セキュリティを「自分ごと」として考える文化が生まれた

現在、導入効果が数値として明確に現れている段階ではありません。
しかし、現場では以下のような変化を実感しています。

  • 脆弱性やセキュリティ用語への理解が深まった
  • 普段意識しない観点を学べるようになった
  • セキュリティを自分ごととして考える意識が芽生えた
  • 開発業務においてセキュリティ観点を意識する機会が増えた

“導入効果は今後さらに表れてくる段階ではあるものの、
  セキュリティ対策においては「何も起きていないこと」が重要な成果であると認識されている。” (櫻木様)

社内への浸透

ゲーム感覚で楽しみながら学ぶ文化を醸成

SCW導入時、大きな抵抗はありませんでした。 特に若手エンジニアを中心に学習意欲が高く、組織として自主性を尊重する文化が根付いていたこともあり、多くのメンバーが自然に利用する文化が醸成されていきました。
特に実践形式のコンテンツは好評で、「負けたくない」 「次はもっと上を目指そう」 といった前向きなコミュニケーションも生まれています。 週1〜2回の出社時に声掛けを行うなど、無理なく継続できる運用も定着につながっています。


チャレンジAIのコンテンツ画像

特に評価しているポイント

能動的な学習とスキルの可視化を両立

エレコムが特に評価しているのは次の3点です。

  1. 実践的で能動的な学習スタイル
    読むだけではなく、実際に手を動かしながら学べるため、エンジニアが取り組みやすい環境を実現。
  2. セキュリティ情報の集約
    収集に手間がかかるセキュリティ情報へ効率的にアクセスでき、情報収集の負担を軽減。
  3. 学習状況の見える化
    管理者がメンバーごとの学習状況や理解度を把握でき、中堅・ベテランを含めた組織全体のスキル把握を可視化。

AI活用時代だからこそ、基礎スキルが重要

開発現場ではAI活用も進んでいます。 一方で、生成AIが出力したコードをそのまま利用するのではなく、人によるレビューを必須としており、その判断を行うためにはエンジニア自身の知識や正しいセキュリティ知識が欠かせません。 SCWによる継続的な学習は、そのような基礎スキルの強化にも寄与しています。

“AIを活用する時代だからこそ、エンジニア自身の知識や理解が重要だと考えています。” (佐藤様)

今後の展望

セキュリティスキルを組織文化として定着させたい

導入1年目はこのツールに慣れてもらい、2年目以降はスコア化を明確にして評価につなげる事でメンバーのモチベーションアップにつなげたいと考えています。 また、新人等の経験浅い/中堅以上の実力者のコース分けや、毎年の新人への導入コース設定が充実すると、さらに活用の幅が広がると期待しています。

そのため今後は、スキルレベルに応じた学習コンテンツのレコメンドや、セキュリティに関するナレッジとして運用できることに期待を寄せています。

お客様の声:Secure Code Warriorとは?

気構えず『あ、あれやっておこう』と自然に取り組めるセキュアコーディング学習ツールです。

*掲載日:2026年xx月
*資料記載の担当部署は、取材時の組織名です。(取材日:2026 年8月)

エレコム株式会社

本社:大阪市中央区伏見町4-1-1 明治安田生命大阪御堂筋ビル9F

創業以来、成長を続けるエレコムグループの強みは、日々進化する新規格への対応製品や市場トレンドを注視したデザイン性に優れた製品を開発する製品開発力。次に家電量販店のみならずディスカウントショップやライフスタイルショップ、国内外のeコマースなどを含めたBtoC市場に加え、グループ力を発揮しサービスを展開するBtoB市場など多彩な販売チャネルで製品を展開できる製品販売力です。
さらには品質・コスト・供給体制を総合的に考察して選定し、世の中のニーズにマッチした製品を国内外の提携工場から調達する調達力と、GTP(Goods To Person)をコンセプトに大幅な省人化を実現した兵庫物流センターに代表される効率性の高い物流システムに加えて、単品ごとの利益管理を可能とするITインフラに裏付けられた、調達・開発・販売を包含する特徴あるサプライチェーンを強みとしています。
そして、これらの強みを迅速かつタイムリーに実行できるスピードこそがエレコムグループのDNAです。 今後もエレコムグループは、ユーザーが求めているモノのみならず、その一歩先のニーズにも視野を広げ、よりスピーディーに新しい製品・サービスの提供を続けていきます。

お客様担当者

エレコム株式会社
技術開発部 横浜技術開発センター(YTC)
ソフトウェア開発第1チーム
チームリーダー

佐藤 裕司 様

エレコム株式会社
技術開発部 横浜技術開発センター(YTC)
ソフトウェア開発第2チーム
チームリーダー

櫻木 章洋 様

本件についてお問い合わせ

  • テクマトリックス株式会社
    東京本社

    ソフトウェアエンジニアリング事業部

    03-4405-7853

メールでのお問い合わせ
scw-info@techmatrix.co.jp

お問い合わせ

製品についてやテクマトリックスについてなど、
こちらよりお気軽にお問い合わせいただけます。