『MISRA C:2012』の 完全対応

MISRAの最新版であるMISRA C：2012 （Amendment 1の追加を含む）に完全対応しました。
C++testを使用することで、MISRA C への準拠チェックを自動化することができます。 詳細はこちらをご覧ください。

「CERT C Coding Standard対応ルール」や「静的フロー解析ルール」の追加

MISRA C 2012対応以外にも、C++testのルールは大幅に拡充されました。
セキュリティ対策で注目されている「CERT C Coding Standard」に対応したルールが新たに31種類追加され、セキュアコーディングのサポートが強化されています。 「フロー解析ルール」も新たに23種類のルールを追加し、バグの検出力を強化いたしました。

	C++test 9.6	C++test 10.2.2	C++test 10.3.2
コーディング規約チェック	約1900種類	約1900種類	約2100種類
メトリクス計測	16種類	48種類	49種類
フロー解析	26種類	58種類	81種類

C++test 9.x機能の完全互換

単体テスト機能・アプリケーションモニタリング機能が本バージョンより搭載されました。
C++test 9.xの完全互換バージョンになりますので、既存のテストケースやテストスタブなどのテスト資産は流用することができます。そのため、スムーズなバージョンアップが可能になります。

機能安全規格 ISO 26262 で要求される「コールカバレッジ」の対応

単体テストやアプリケーション実行時に自動的に計測されるカバレッジが9種類に拡張されました。
IoTが組み込み開発でも一般的となり、より品質が高く安全なソフトウェアの開発が要求されています。
特に車載システムにおいては、機能安全規格ISO26262への準拠にあたり、C0/C1/MCDCといった様々なカバレッジの計測が求められています。それらのカバレッジに加えて、新たにコールカバレッジの計測に対応いたしました。コールカバレッジはISO26262で最も要求レベルが高いASIL Dで要求されるカバレッジであり、C++testを使用することで効率的に計測をすることができます。

サポート環境の拡充

サポート対象のコンパイラが追加されました。
これまでRenesas RX C/C++ Compilerは静的解析のみのサポートでしたが、単体テストも正式サポートとなりました。

• GNU GCC 5.x (x86 and x86-64)
• GNU GCC 6.x (x86 and x86-64)
• Renesas RX C/C++ Compiler v2.5x
• IAR Compiler for ARM v7.8x
• TI TMS320C2000 C/C++ Compiler v7.4

また、C++testをプラグインできる統合開発環境（IDE）も追加されました。

• Eclipse IDE C/C++ Developers 4.6
• Renesas e² Studio 5.1
• Visual Studio 2015 update2 and update3

なお、前バージョンまでにサポートしている環境は引き続き使用可能です。詳しくは「稼動環境」をご覧ください。

変更エクスプローラー

ある2つの解析の間（たとえば最新の解析と前回の解析）におけるソースコードの差分、検出された違反の差分（新規に増えた違反、修正された違反、未修正の違反）を確認することができます。
新規に増えた問題、修正された問題をソースコード変更箇所と連動して1つの画面で効率的に確認することができます。