カーブ構築とリスク日報改善のメリット
The Benefits of Better Curve-building and Daily Risk Reporting
FINCAD BLOG May 01, 2018
今日、金融機関に対する報告、ビジネス、および業績に関する要求が以前にも増して強くなっています。企業にとっては、コストを抑制し、収益を向上させながらこれらの要求すべてをこなすことは、困難に感じることがよくあるでしょう。
FINCAD社の顧客である南米の国有銀行が、最近この状況に陥りました。この企業がFINCADに援助を求めた時点で、彼らには3つの目標がありました。
- 第一、自行の取引と市場データの入出力に関連した処理をより多く自動化することで、効率と精度の改善。
- 第二、自行ポートフォリオ価値の日ごとの変動をより良く理解する助けとして、価値評価の精度を改善し、損益の帰属を行う。
- 第三、法的規制と自行の業務報告要件を満たすため、信用評価調整(CVA)を算出。
ここで触れておきたいことは、この南米の銀行は、今回の新しい挑戦以前から約10年にわたりFINCADのクライアントであったということです。これだけの長い期間、FINCADに対し高い満足感を得ていたクライアントであったからこそ、追加のリスクと価値評価ニーズの依頼先として弊社が自然と選ばれたのです。
結果として、この銀行の意思決定者は時間を置くことなくFINCADとの関係を拡大し、マルチアセット、複数通貨のデリバティブと固定債のポートフォリオに対するモデル化、価格決定、価値評価およびリスク管理の先進的なエンタープライズソリューションであるF3を導入することを選択しました。
- 数多くの通貨に対応したOISカーブ実装機能を含む強力なカーブ構築機能
- 正確な損益要因分析とCVA計算結果を算出する機能
- 市場リスクの部門やその他デリバティブの結果を必要とする銀行内の各部門のために、ワークフローをより管理し易く、また効率的にする機能
結果
市場リスク部門、運用部門、および経理部門は日々のワークフローで必要とされてきた手作業の大幅な削減による恩恵を享受しています。結果として、戦略的な業務に割り当てられる時間が増加し、また人的エラーやスプレッドシートのエラーによるオペレーショナルリスクが大幅に低下しました。
FINCAD F3を使用開始して以来、この銀行は価値評価とリスクの算出の自動化によって大幅な高速化を実現でき、結果として完全な形の報告書のセットを僅か10分で作成することが可能になりました。
FINCAD F3の導入前は、価値評価とリスクエクスポージャーの報告書は月末にのみ作成されていました。ところが、現在ではこれらの主要なリスク計算がその日のうちにアクセス可能となり、毎日報告することができています。
『弊社のリスク報告が、月一回から日常業務になったことは天地の差をもたらしました。より頻繁に結果をアウトプットすることは、関連するリスクを低減することを意味し、今では弊社はより効率的に運営されています。』
—南米多国籍銀行 市場リスク部門長
それに加えて、シナリオ分析、CVA、損益要因分析などのより深いリスク計算によって、現在ではこの銀行がその業務をよりタイトに管理することを可能にしています。
この銀行の経験談をより詳細にお知りになりたいお客様は、以下の事例をご覧ください。
「Latin American Bank Adopts FINCAD for Curves, P&L, Attribution, Risk Reporting and CVA」
ABOUT THE AUTHOR
Rob Garfieldh
ADHead of Product Marketing and Corporate Communications, FINCAD
A key member of FINCAD's marketing team, Rob is responsible for product and content marketing , messaging, sales enablement, market intelligence and corporate communications. Rob has deep marketing and business development experience in financial information and technology,and prior to joining FINCAD, was Global Head of Equities Marketing at Thomson Reuters. Rob has also held senior marketing and product roles at SunGard, NYMEX, and earlier in his career, traded energy derivatives at Morgan Stanley.
※本記事は、FINCAD 社の公式ブログの「THE BENEFITS OF BETTER CURVE-BUILDING AND DAILY RISK REPORTING 」(2018/5/1)を翻訳したものになります。
※PDF版はこちらからご覧下さい。
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