優れたポートフォリオ管理とヘッジのための秘訣
The Secret to Superior Portfolio Management and Hedging
FINCAD BLOG June 07, 2017
1. AD で取引前のリスク管理が可能になる
AD がもたらしたグリークスと感度計算の高速化や高精度化によって、エクスポージャーの管理はもはや一晩中かけて行う作業ではなく、取引前の作業となりました。Bump が必要となるような複雑なマルチアセットや、複数通貨のポートフォリオを担当するような、追い込まれているチームは、夜間の実行時間を減らすために、すべてのクォートをBumpさせないとか、パラレルシフト、ツイストやその他の一括BumpingなどによってカーブをまるごとBumpingするといった方法によって手を抜くことがしばしばあります。
2. AD でヘッジが改善される
ADはエクスポージャーに対する異なる視点を形成するためにリスクを再投影する際に役に立つので、ヘッジを改善するための非常に有益なツールです。リスクの再投影によって、ある金融商品の組み合わせから生じる感応度を、等価な感応度を持つ別の金融商品の組み合わせに変換できます。
目まぐるしく動く市場においては、利益を生むあらゆる機会に対して素早く行動を起こす能力が必要です。この領域においても、ADはポートフォリオ、トレーディングブック、ファンドのリアルタイム感応度計測を提供することで大いに役立ちます。感応度は ポートフォリオに対する 新たな取引のエクスポージャー のインパクトを 迅速に見積もるのに役立ち、それゆえ取引で素早く優位に立つことができます。
その結果としてより健全な市場リスク評価、資本の配置上の改善、および潜在的利益の増大に繫がります。これらはプロアクティブなヘッジとエクスポージャーの管理が強化されることを意味し、結果としてより堅牢な市場リスク管理、資本配賦の改善や潜在的利益の増加に繋がります。
ABOUT THE AUTHOR
Russell Goyder PhD
Director of Quantitative Research and Development, FINCAD
Russell Goyder, PhD, is the Director of Quantitative Research and Development at FINCAD. Before joining FINCAD’s quant team in 2006, he worked as a consultant at The MathWorks, solving a wide range of problems in various industries, particularly in the financial industry. In his current role, Russell manages FINCAD’s quant team and oversees the delivery of analytics functionality in FINCAD’s products, from initial research to the deployment of production code. Russell holds a PhD in Physics from the University of Cambridge.
※本記事はFINCAD社の公式ブログの「The Secret to Superior Portfolio Management and Hedging」(2017/6/7)を翻訳したものになります。
※PDF版はこちらからご覧下さい(PDF)
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