CASE STUDY 導入事例

リユース率と収益の向上を目指し、リース終了物件をオークション。NTTファイナンス独自システムの開発をテクマトリックスが支援

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NTTファイナンス株式会社様

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総合リース事業を展開するNTTファイナンス株式会社では、これまでリースを終了した物件の売却・処分を個別に中古物品買取業者に委託してきた。電話や FAX、メールを使った従来の業務は煩雑であり、その効率化への取り組みは大きな課題だった。そこで同社では、リース終了物件の一連の処理をWeb化した独自システムを開発。SIパートナーとして選んだのが、テクマトリックスだった。

リース終了処理業務のシステム化に着手

コンピュータ、周辺機器、OA機器など、私たちの職場には、リースで調達した多くの機器がある。リース期間が終了した機器は、リース会社に返却するものだが、その先はどこに行くかご存じだろうか。実は、中古物品買取業者や廃棄物処理業者に引き取られ、ある物は中古市場に出回り、ある物は廃棄処分になっている。
リース会社では、こうしたリース終了物件を買取業者に個別に査定依頼し、その回答を比較・検討して売却先を決定している。これらは一般的に電話やFAX、メールなどを利用して行われており、毎日何百~何千ものリース終了物件が発生する煩雑な業務なのだ。NTTファイナンスも、そうした業務を続けてきたリース会社である。
「当社では、リース物件の期間満了データを管理する基幹システムのホストからデータを抜き出し、Excelのワークシートに一覧表として作成し、各エリアを担当する業者宛てにメールで送って個別査定を依頼していました。データを受取った業者は、一覧表の中に買取価格を入力し、そのデータを回収して売却先を決定していました。売却先が決定したあとは、物件の引き取りについて電話やFAXでやりとりし、リース物件の引き取りを終えて一連の業務が完了します。こうした煩雑な業務を改善したいと考え、2年越しで検討した結果、Web化することにしたのです」(資産管理 担当課長 山本氏)
こうして2006年秋、リース終了物件の一連の処理をWeb化するプロジェクトがスタートした。システムの名称は、「SR-MITTS」(エスアールミッツ)。“S”はセール、“R”はリユース・リサイクル・リデュースの頭文字、“MITTS”は、3つのRから取って名付けたという。

SR-MITTS(エスアールミッツ)

Webオークションシステム 「SR-MITTS(エスアールミッツ)」

提携内容と実績が決め手となり、テクマトリックスを選定

SR-MITTSは、これまで買取業者との間で行われていた電話やFAX、メールのやりとりをすべて廃止し、Web化したものだ。開発に際して取り入れたのが、オークションサイトのノウハウ。Web上にリースが終了した売却可能物件を公開し、あらかじめ登録している買取業者が入札して、最高額をつけた業者が自動的に落札するという仕組みを考えたのである。また、落札後の業務も、買取業者への引き取り依頼、完了報告から基幹システムへの登録までWeb上で処理できるようになった。

システムの構築は、NTTファイナンスの関連会社のNTTデータファイナンス・ソリューション株式会社と共同で検討を開始した。しかし、従来の基幹システムはWebに対応していないため、Webシステム開発経験を多く持つ外部のSIベンダーを活用することを決定。その結果、NTTファイナンスが選択したのが、テクマトリックスだった。

「SIベンダー数社から提案を受けましたが、最初に相談を投げかけたイービストレードとそのパートナーのテクマトリックスの提案した内容が当社の目的に最も近いものでした。スケジュール的にもコスト的にも、当社の希望にかなうものでした。最大の決め手になったのは、きちんとした手順を踏むシステム構築手法や“ものづくり”に対する姿勢でした。今回は、当社としては初めてのBtoBシステムでしたから、SIベンダーの選定は慎重を期して臨みましたが、Web システムに豊富な実績があった点もテクマトリックスを選んだ大きな理由です」(情報システム推進部 担当課長 渡邉氏)

実際にプロジェクトが開始されたのは、2007年3月。基本的なシステム構想から画面イメージ、画面の動き、使い方などは、NTTファイナンス側が要望という形で提示したため、わずか半年間という開発期間でオークションシステム「SR-MITTS」は完成。2007年9月に実運用がスタートした。


収益の向上と廃棄物の削減を実現

現在、SR-MITTSで取り扱うリース終了物件は、コンピュータやOA機器などの情報関連機器をはじめ、工作機器、重機・建機、産業用機械、医療機器など多岐にわたる。現時点でオークションに出品されるリース終了物件は、月に約1万5000件。これらの物件に入札できる登録業者数は、現在約30社だという。

「システムは、現在の取引物件実績をもとに、月約3万件程度のキャパシティを想定しました。今後、登録済の買取業者数は、新規参入を希望する業者もありますが、増やしても50社程度までと考えます。現在は情報関連機器を扱う買取業者が十数社ありますが、将来的には淘汰されていく可能性があります。ただし、建機や医療機器などの専門買取業者を増やしていきたいと考えています」(山本氏)

こうして順調に滑り出したSR-MITTSだが、業務の効率化だけでなく、さまざまな効果がもたらされたという。

「従来は、リース終了物件が発生した地域の買取業者との交渉に限られていましたが、オークションを採用したことで全国の買取業者が公平に入札できるようになりました。これにより、物件売却の金額が上がり、収益が向上するという結果が得られました。さらに、大きな効果と考えているのが、環境保護への貢献という面です。これまでは、廃棄していた物件であっても、買取を希望する業者がいるかもしれません。コストをかけて廃棄していたものが、リサイクルされることになるわけです」(渡邉氏)

今後は他のリース会社へのオークション代行も視野に

NTTファイナンスでは将来的なシステム拡張の青写真を描いている。

「今回は、リース終了処理の一連の業務を効率化するために一番欲しかった機能をシステム化しました。今後は、他のリース会社の物件を扱うオークションの代行など、次の仕組み作りも考えています。すでに何社かに声をかけ、検討を始めています」(山本氏)

つまりNTTファイナンスでは、収益の多様化を図る手段として、SR-MITTSに着目しているのだ。
「それを実現するには、これまで以上に運用面、セキュリティ面を慎重に考えながら進めていく予定です。SR-MITTSは、サービスを開始してから大きなトラブルもなく、テクマトリックスには本当に良いシステムを開発していただけました。今後もシステム開発面・運用面にて協業していきたいと思います」(渡邉氏)

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NTTファイナンス株式会社

NTTファイナンス株式会社

NTTファイナンスは、1985年に日本電信電話株式会社(NTT)がリース、および金融事業を行う子会社、NTTリース株式会社として設立した。総合リース業を中心にクレジットカード事業、保険代理業、ファイナンス業などを手がけ、NTTグループの金融事業の中核として積極的に事業を展開している。 2005年には株式会社NTTファイナンス・ジャパンを吸収合併、2006年には現社名に変更した。現在は、法人向け事業を中心に、1997年から発行する「NTTグループカード」、住宅ローン「フラット35」などの個人向け事業にも力を入れている。

お客様担当者

企画営業部
資産管理担当
担当課長

山本 敏晴 氏

情報システム推進部
担当課長

渡邉 英樹 氏

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