CASE STUDY 導入事例

多人数同時参加型ネットワークゲームの運営を支えるテクマトリックスのオブジェクト指向データベース「VERSANT」

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株式会社ディンプス様

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ゲームセンター向け業務用ゲーム機、および家庭用ゲーム機のソフトウェア企画・開発を中心に事業を展開する株式会社ディンプス。同社では、創業からまもなくしてネットワークゲームの研究に取り組み、24時間365日運用に耐え得る堅牢性、複雑な構造のデータを自由自在に扱える拡張性に優れたデータベースを探していた。そこで出合ったのが、テクマトリックスの「VERSANT」だった。

将来性を見越してネットワークゲームに参入

株式会社ディンプスは、業務用や家庭用などさまざまなプラットフォーム向けのゲームソフトウェアの開発を中心に事業を展開するゲームデベロッパー。大手ゲームメーカーからゲームタイトルの開発を受託し、プランニングから参画して開発することを特長としている。例えば、同社が手がけた世界的なヒットタイトルには、有名アニメーションを題材にした3Dアクションゲームなどがある。また、NTT DoCoMoの公式サイト「絵もーしょん倶楽部」などのモバイルコンテンツ、ゲームセンターに設置されているゲーム筐体向けソフトウェア、パチンコやパチスロの効果映像などの開発・制作も手がけている。

そうした同社が新しいビジネスとして注力しているのが、ネットワークゲームの分野である。「ディンプスはこれまで、業務用・家庭用ゲームの開発が中心でしたが、今後はPCだけでなく、家庭用ゲームでもネットワークの技術が絶対に必要になります。ところが、日本で開発・運用されているネットワークゲームのタイトルは少ないのが現状です。そこで当社では、独自性を持った技術を開発し、ノウハウを持つことで将来的な事業の柱になると考え、創業してまもなくネットワークゲームの研究・開発をスタートさせました」(取締役 開発本部ネットワーク開発部部長、河野浩行氏)

すべてのユーザーが同時に利用できる環境の実現

ディンプスでは当初、少人数でネットワークゲームの研究を行っていた。その後、実用化に向けて検討した中で、ネットワークゲームにしたときに面白いものということで、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game=多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)を選んだという。

ディンプスが新しいMMORPGを企画する際にこだわったのが、出来る限り多くの人たちが同じ世界観で制限のないプレイを実現するという点だという。

「他のネットワークゲームでは、それぞれのエリアを別の世界としてサーバーを分けて運営されています。それぞれのサーバーに2,000~3,000人が参加可能な1つの世界を構築し、その世界を複数そろえることで多人数が参加できるようにしているのです(一般的なMMO概念図参照)。しかし、この場合は、異なるサーバーにアクセスしたユーザー同士は一緒にプレイできません。それに対し、ディンプスが開発したネットワークゲームは、1つの世界で数万人単位の同時参加を実現しています。異なるエリアの行き来が自由にでき、サーバー間の移動もシームレスに行われます(ディンプスのMMO概念図参照)」(河野氏)

一般的なMMORPGとディンプスとの違い(概念図)

実績のあるODB「VERSANT」を採用

ネットワークゲームの開発にあたって、ディンプスが最も苦労をしたのが、システム構築の部分。特に、ゲームに関するあらゆる情報を格納するデータベースの選定は難題だったという。そうした中、ハードウェアベンダーとの技術協力により紹介されたのが、オブジェクト指向データベースの存在とそのメリットだった。

「データベースには、たくさんの人数を同時にさばくという要件に加え、ゲームの情報を修正項目、時間など少ないコストで、しかも運用中に機能拡張することも求められました。しかし、リレーショナルデータベースの場合、それらにコストがかかり、我々の要求に向いていませんでした。オブジェクト指向データベースは非常に自由度が高く、大人数に紐付くアイテムが増えたり変わったりするゲームの特性に向いていたのです」(河野氏)

ディンプスではシステムに採用するオブジェクト指向データベース数製品の機能面、価格、実績を比較検討。そして同社が選択したのが、米国Versant社が開発し、テクマトリックスが国内販売する「VERSANT」だった。VERSANTは、米国防総省の防衛システムや気象システム、テレコム関連システムなど、非常に高度なミッションクリティカル性が要求される分野に多数の導入実績がある。そうした信頼性の高いオブジェクト指向データベースをネットワークゲームに応用したのだ。

ゲーム以外の分野への応用も視野に

VERSANTの採用を決定したディンプスでは、さっそく販売元のテクマトリックスにコンタクトをとった。以後、システムのデータベース部分の開発には、テクマトリックスが関与することになった。

「当社では、VERSANTの経験がまったくありませんでした。データベースは、ゲームのデータ設計と密接に関係するので、テクマトリックスには積極的に参加してもらいました。商用サービスを開始した後も、テクマトリックスにデータベース周辺の開発を支援していただいています」(河野氏)

実際にテクマトリックスでは、データベース開発をサポートするツールをはじめ、ゲーム内のユーザー情報の管理を閲覧するための管理ツールなどを独自に作成し、ディンプスに提供してきた。

このネットワークゲームの開発により、“ゲームデータベース”としてのVERSANTのノウハウを蓄積したディンプスでは、次の展開も考えている。そこには、PCだけでなく、最新の家庭用ゲーム機をクライアントとするネットワークゲームの開発が含まれるほか、ゲーム以外の分野への応用まで視野に入れているという。

「いろいろなタイプのネットワークゲームで利用できるシステムとして完成度を上げていきたいと考えています。また、ネットワークゲームだけでなく、三次元の仮想空間を構築し、バーチャルショッピングモールのような使い方についても、提案しています」(河野氏)

開発ベンダーからパートナーへとその関係を深めるディンプスとテクマトリックス。河野氏も「当社が積んできたノウハウをテクマトリックスと一緒に提供し、それを特長として打ち出すビジネスを展開するために協力していきたい」と、今後の両社の協業に期待を寄せている。



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株式会社ディンプス

2000年3月設立。業務用または家庭用ビデオゲーム、多人数同時参加型ネットワークゲーム、携帯電話向けモバイルコンテンツの研究・開発を手がけるゲームメーカー。社名は、“DIgital Multiple PlatformS”から取ったもので、経営理念の“プラットフォームの枠を越え、デジタルコンテンツの新たな可能性を追求し、高度情報化社会に潤いのあるライフを提供し、世界中に喜びと感動を与える”という思いが込められているという。

お客様担当者

取締役
開発本部 ネットワーク開発部 部長

河野 浩行 氏

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