C++test10.4.3の新機能・改善点

次世代の車載ソフトウェアを担うAUTOSARリリースのガイドライン対応を大幅に強化

「C++test 10.4.3」の新機能・改善点のご紹介

C++test 10.4.3のバージョンアップで、次世代の車載ソフトウェアを担うAUTOSAR(AUTomotive Open System Architecture)リリースのAUTOSAR C++14 Coding Guidelineの対応が大幅に強化されました。規約への準拠を主張するために遵守することが必須である「required」かつ、静的解析ツールでサポート可能なことを示す「automated」の項目に完全対応しました。自動車産業のパラダイムシフトによって増加の一途をたどっている、Modern C++による車載ソフトウェアの開発を強力に支援することが可能になりました。
また、車載ソフトウェアのみならず、組み込み機器全般で対応が求められるセキュリティ対策強化のため、Common Weakness Enumeration(CWE)の対応を追加しました。2019年に更新されたCWE Top 25 2019、およびCWE Weakness on the Cuspの検証をサポートし、安全なソフトウェアの開発を支援します。
そのほか、Visual Studio 2019、GCC9.xなどのサポート、近年利用が広がるDockerとのインテグレーションを容易にするといった、最新の開発環境/プラットフォームで利用するための対応が施されました。

AUTOSAR C++14 Coding Guidelineの対応を大幅に強化

AUTOSAR C++14 Coding Guidelineへの準拠を主張するために遵守することが必須である「required」かつ、静的解析ツールでサポート可能なことを示す「automated」の項目に完全対応しました。
車載ソフトウェアのコーディング規約のデファクトスタンダードはMISRAですが、次世代の車載ソフトウェアで採用が増えているC++言語向けの規約は、AUTOSARがリリースしているガイドラインがスタンダードになりつつあります。今後、MISRAはAUTOSARのガイドラインと統合したC++言語の車載ソフトウェア向けコーディング規約の決定版とも言うべき規約の策定を目指しており、AUTOSARがリリースしたガイドラインは、次世代車載ソフトウェアの品質確保を担う存在とも言えます。
※コンプライアンス関連機能の使用には専用のライセンス(有償)が必要です。

AUTOSAR C++14 Coding Guidelineへの準拠

AUTOSAR C++14 Coding Guidelineダッシュボード

AUTOSARコンプライアンスレポート画面

セキュリティ対策の強化

2019年に更新されたCommon Weakness Enumeration(CWE)のサポートを追加しました。CWE Top 25 2019、およびCWE Weakness on the Cuspの検証をサポートします。前バージョンで対応が強化されたCERT C/C++とあわせて、セキュリティ対策を考慮した堅牢なソフトウェアの開発を支援します。

Dockerとのインテグレーション

Dockerコンテナ上の開発環境と組み合わせた利用が容易になりました。ホスト環境上のC++testからポータビリティ性に優れたDockerコンテナ上の開発環境を利用することが可能です。また、C++testをDockerコンテナに組み込んで利用することも可能であり、テスト環境構築作業の大幅な削減に寄与します。

サポート環境の追加

Visual Studio 2019へのプラグインがサポートされました。開発を行っている環境でテストを行えるため、開発者は生産性を落とすことなくテストツールを利用できるようになります。また、GNU GCC 9.x、Clang C/C++ Compiler v8.0、IAR Compiler for Arm v.8.22x/8.40xなどのコンパイラがサポート対象に追加されました。

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