パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社様
自動車電子部品の品質保証を支える
C++testによる組込みソフト単体テスト
デバイスソリューション開発センター
グローバルマネジメント推進室
室長
安倍 秀二 氏
デバイスソリューション開発センター
グローバルマネジメント推進室
プロジェクトマネジメントチーム
チームリーダ
水田 恵子氏
品質改革センター
品質保証グループ
主任技師
菅沼 由美子 氏
品質向上を目指した取り組み
パナソニック エレクトロニックデバイスは、ラジオ部品の自社生産に端を発する部品事業部門が独立し、1976年に設立された企業である。現在は、パナソニックグループが世界中で展開する電子部品事業の中核企業であり、コンデンサなどの汎用部品やプリント配線基板から、デジタルAV、情報通信、自動車、医療機器、環境・エネルギー分野のデバイスに至るまで、幅広い電子部品を国内外の産業界へ供給している。
そうした電子部品の多くは、ハードウェアモジュールにソフトウェアが組込まれた付加価値の高いデバイスだ。とりわけ、パナソニック エレクトロニックデバイスの主力事業の一つであるカーエレクトロニクス分野は、組込みソフトウェアの品質が特に重視されるという。そこで同社では、組込みソフトウェアの開発支援を行う「デバイスソフトウェア開発センター」(現在は「デバイスソリューション開発センター」に改称)を設置、ソフトウェア品質保証の取り組みを本格化させた。
「自動車メーカーのお客様は、“ゼロディフェクト”(一切、ご迷惑をおかけしないという意)と言われるように信頼性、品質保証に対して厳しい要求があります。そうしたお客様のご要望にお応えするために、高品質の組込みソフトウェアを提供するための取り組みを始めました」(デバイスソリューション開発センター グローバルマネジメント推進室 水田恵子氏)
その取り組みの一環として着手したのが、高品質な組込みソフトウェアを開発するためのプロセスを標準化した「ソフトウェア開発標準」の策定作業だった。
「カーエレクトロニクス分野のデバイス開発は、自動車メーカーから高い品質要求があるにもかかわらず開発要素が多く、開発初期には幾度となく仕様変更があります。ですから、従来のようなウォーターフォールモデルの開発プロセスでは対応できません。そこで、2003年にグローバルマネジメント推進室が中心となって『ソフトウェア開発標準』を作り始めました」(デバイスソリューション開発センター グローバルマネジメント推進室 室長 安倍秀二氏)
C++testを標準ツールとして採用
ソフトウェア開発標準では、プロジェクトの開発計画や進捗管理、改善活動など、開発に必要なルールが詳細に決められている。その中でも、特に重視されているのは品質保証の部分だ。
「組込みソフトウェアが見えないということで、お客様からは品質保証体制をきちんと確立し、そのプロセスをベースにした品質保証をして欲しいという要望が出ていました。そこでパナソニックが以前から行ってきた製品の品質保証に加え、ソフトウェアQAという品質保証活動も別枠で設けました」(安倍氏)
品質保証の手段となるテストツールを標準化する作業も慎重に行われた。
「開発するデバイスは開発規模が小さいものも多く、一人で一つのプロジェクトを受け持ったり、一人が複数のプロジェクトに参加したりすることもあります。そのため、品質保証のためのしくみの構築をそれぞれのプロジェクトに任せることは困難です。プロジェクトのメンバーが開発活動に専念できるように、グローバルマネジメント推進室がテストツールを含めた共通インフラを用意することにしました」(水田氏)
いくつかのテストツールを評価・検証した結果、パナソニック エレクトロニックデバイスが標準ツールとして選定したのが、テクマトリックスの「PARASOFT C++test」だった。
「かつては開発者それぞれが自分のスタイルで単体テストを実施していましたが、テストの実施結果を証明したり、テストケースを再利用できたりするツールの選定作業を、ソフトウェア開発標準の策定と同時に行いました。複数のテストツールを評価・検証した結果、C++testをテストツールとして採用しました」(安倍氏)
単体テストは実装の原点
より確かな品質保証を実現するためにC++testを導入したパナソニック エレクトロニックデバイスだが、実際にテストツールを使用して行っているのは、ソフトウェアモジュールの単体テストだ。ソフトウェア開発標準においては、ソフトウェア開発の詳細設計が始まるとともに単体テスト設計を行うことが決められている。
「単体テストは、ソフトウェアを実装する際の原点です。自分の設計した原点の品質がきちっと証明されていることが非常に重要であり、それが担保されてると、次のステップのテストで問題の所在を絞りやすくなります。単体テストを行わなければ、最後になってから問題を探すことになり、時間もかかるので、どうしても源流で押さえておくというのが基本的な考え方です」(安倍氏)
現在、プロジェクトが自発的に開発し、組織の標準ツールと位置づけたExcelによるテストケースジェネレータでテストケースを生成し、それをC++testの単体テストで活用している。
なお、シンガポールにあるパナソニック エレクトロニックデバイス現地法人でも共通のソフトウェア開発標準が採用されており、日本とシンガポールのジョイントプロジェクトでもC++testが活用されている。日本語でも英語でも同じテストケースで単体テストが行える点も、C++testを評価する理由とのことだ。
品質保証の 証拠として提示
C++testによる単体テストの効果について、パナソニック エレクトロニックデバイスで製品の品質保証・管理を第三者的立場から担当する品質改革センター 品質保証グループの菅沼由美子氏は次のように話す。
「C++testを使うことで、お客様には品質保証について安心していただけていると考えています。特に、品質に対する要求が高い自動車メーカーのお客様には、信頼性の高いツールを使ってテストを行っているエビデンス(証拠)を実際に見ていただきます。品質保証グループではツールを含め、プロジェクトがソフトウェア開発標準のプロセスを守っていることを第三者の立場から検証・確認します。それを、お客様に報告しています」(菅沼氏)
今後は、テストの自動実行をサポートしたC++test最新版へのバージョンアップ、およびこれまで設計・開発してきたテストケースを資産として再利用するための移行策を検討しているという。
関連ソリューション
関連サービス/製品
企業情報
| パナソニック エレクトロニックデバイス株式会社 | |
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http://www.panasonic.co.jp/ped/ 1976年2月設立。事業内容は、デジタルAV、情報通信、自動車、メディカルエレクトロニクス、環境・エネルギー分野向け電子部品、デバイスの製造ほか |
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システムエンジニアリング事業部 ソフトウェアエンジニアリング営業部
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