日本アイ・ビー・エム株式会社様
急増するJava開発案件に対応するため、Javaコード検査のチェックルールをデータベース化し検査の自動化を検討。グローバルコーポレートライセンス契約を締結し、全社規模でJava対応自動ユニットテストツール「Jtest」を導入し、アプリケーションの品質向上と開発生産性向上に大きな効果をあげている。
技術 テクニカル・コンピテンシー
主任ITスペシャリスト
八代 祥二 氏
テクニカル・コンピテンシー
Java技術副主任
ITスペシャリスト
古賀 亜紀子 氏
技術 テクニカル・コンピテンシー
Java技術 担当
井田 均 氏




Javaアプリケーション開発が急増、目視によるチェックに限界
日本アイ・ビー・エム株式会社での各サービス事業部におけるJava開発案件はここ3年ほどで倍増しており、テクニカル・コンピテンシーのメンバーの一部はプロジェクトに参加し、標準化を推進しつつ、その経験を全社的な標準化の枠組みつくりにフィードバックしている。テクニカル・コンピテンシーでは、各事業部が作成したアプリケーションに関していくつかをサンプリングし、Javaコードの検査を目視で行っていた。しかし、Javaアプリケーションのビジネスが拡大するに従い、従来の方法ではとても対応できない状態となった。
「目視で検査するのは限界に達し、チェックのルールをデータベース化し検査の自動化を検討し始めました」(八代氏)
Javaテストツールとして、Jtestのコーポレート契約が決まる
日本アイ・ビー・エム株式会社テクニカル・コンピテンシーでは、いくつかのツールを調査し、その静的解析機能が評価されJtestの導入を決定した。また、Jtestでは、これまで蓄積してきたコーディング標準をJtestルールとして適用できることも評価された。日本のテクニカル・コンピテンシーでJtestの導入を決定した頃(2001年5月)、米国ではJtestの開発元である米国ParaSoft社と全世界のIBMで使用できるグローバルコーポレートライセンス契約を締結することになり、導入が一気に進んだ。
Jtest導入の際の評価ポイント
- 十分な静的解析を行えるツールはJtestだけだった
- 既存のコーディング標準の再利用が可能
- コスト
- Notesとの連携
「いくつかのツールを調査しましたが、十分な静的解析をおこなえるツールはJtestだけでした。これまで蓄積してきたコーディング標準をJtestルールとして適用できると判断しました」(古賀氏)
品質向上とともに、生産性も大幅に向上
以前は、20~30本のプログラムを検証する際には、テクニカル・コンピテンシーの担当者3~4名が目視で検査するのに1週間かかっていたが、Jtest 導入以後は、誰の手も借りずに短時間で(半日もかからずに)自動解析できるようになった。しかも、以前はサンプリングしたプログラムのみが検査の対象であったが、現在は全プログラムを対象にできるため、検査の精度が大幅に向上していることは明らかである。
さらに、現場のプロジェクト側から見ると、以前はサンプリングした一部の解析結果をみながら、他のプログラムにそれらを展開するという作業が必要だった。それがまったく不要になり、開発者が評価レポートを見ながら直接不具合を修正できるようになったため、生産性向上にも大きく貢献している。
「アンケートをとった結果、問題発生から、チェック、結果のフィードバックのサイクルが短縮され、好印象を持たれています」(八代氏)
「静的解析は1日で誰でも使えるようになります」(古賀氏)
開発フレームワークとの連携により動的解析を志向
IBMでは、各プロジェクトの成果物を集め、テクニカル・コンピテンシーの中で精査し、以降のプロジェクトに展開する仕組みを構築しているこの集められた成果物の精査にJtestを使用し、クリーンな状態にしてから部品化し蓄積するのである。この仕組みが本格的に機能するようになれば、品質向上と生産性向上の相乗効果が期待できる。
さらに、現在はJtestの静的解析機能の使用が中心であるが、今後は動的解析も視野に入れている。テクニカル・コンピテンシーではWebアプリケーションサーバーWebSphere上で稼動するWACs(WebSphere Application Components)というフレームワークを提供しているが、その中でJtestの静的解析機能と動的解析機能を最大限に活用する方法をテクマトリックスと協業しながら模索している。WACsとJtestの組み合わせで、上流と下流をよりシームレスに連動させ、さらなる品質向上を図っていく。IBMの Javaアプリケーションのための標準ツールとして、Jtestの役割は益々高まっている。
「アプリケーション開発はますます短納期になり、テストに時間がかけられなくなってきています。それをJtestでカバーできるのです。さらに部品を蓄積し、精査した結果の部品を利用し開発工程を短期化する。この仕組みにより、品質と生産性の両方をレベルアップできます。」(井田氏)
関連ソリューション
関連サービス/製品
企業情報
| 日本アイ・ビー・エム株式会社 | |
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http://www-6.ibm.com/jp/ テクニカル・コンピテンシーは、現場のシステムエンジニア(SE)を後方から技術支援する部隊である。最新の情報技術を追求し、全社的なアプリケーション開発の標準化を進めるとともに、アプリケーションの品質向上を図り、現場での開発がよりスムーズに進むように支援することをその使命としている。テクニカル・コンピテンシーには約150名のメンバーがおり、その内34名がJavaでのプロジェクトの支援を行っている(2002年11月現在)。 |
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